大分に吹き荒れるオールブラックス旋風 豪州から上海から応援団が続々と集結
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、福岡と大分で2試合を開催。大分駅前に設置されたファンゾーンでは、キックオフ6時間前から多くのファンで賑わった。
大分駅前のファンゾーンでは地元園児が元気な演舞を披露
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、福岡と大分で2試合を開催。大分駅前に設置されたファンゾーンでは、キックオフ6時間前から多くのファンで賑わった。
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この日、大分で行われるのはニュージーランド対カナダの一戦。ニュージーランドは大分県別府市をキャンプ地としていたこともあり、大分駅前はオールブラックスの黒いジャージやTシャツを見にまとったファンが溢れた。会場には、大分ではおなじみの食べ物・ギョロッケ、とり天などを販売する出店、大分で試合を行うチームにちなんだ食べ物を販売する出店、大分で醸造された日本酒を紹介するブースがズラリ。ライブビューイングが行われる巨大スクリーンの前や会場の至る所に設置されたベンチやテーブルには、大分の日田杉が用いられ、新鮮な木の香りを漂わせていた。
フェイスペイントができるブースもあり、大人から子供まで列を作り、思い思いにカラフルなペイントを身に付け、とびきりの笑顔を見せるファンも。中でも、元気いっぱいだったのが、上海からやってきたという日本人ラグビー少年の一団だ。色とりどりのアフロウイッグをかぶり、オールブラックスのジャージーとフェイスペイントを完全装備。上海から4家族合同で大分へやってきたと言い、そのうちの一家族、平木哲郎さん、彩子さんご夫婦は「上海には日本人のラグビーチームがあり、約150人がプレーしています。ちょうど中国の休みと重なったので、1週間ほど滞在する予定です。子供たちにとっていい思い出になると思います」と笑顔を見せた。
初めての人力車に挑戦したオーストラリア在住のニュージーランド人の一行は、この試合の観戦で2週間の滞在を締めくくって帰国するという。「日本に来たのは初めてだけど、こんなに素晴らしい場所だとは思わなかった。とにかく街がキレイだし、みんなが温かく接してくれる。もう次はいつ来ようかと話し始めています」と、すっかり日本が気に入った様子だった。
その他、大分県由布市のひばりこども園の子供たちによる太鼓に合わせた勇壮な演舞や、日本一高齢のヒーロー戦隊との声もあるという豊後大友宗麟鉄砲隊による火縄銃のデモンストレーションも行われ、海外からのファンも日本国内からのファンも楽しんだ様子だった。
大会史上初の3連覇を狙うニュージーランド。格下と見られるカナダ相手に、しっかりボーナスポイントを挙げて勝ち点5を稼ぎたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)