フランスが5トライで米国圧倒、勝ち点5獲得 一時は台風で「中止&勝ち点2」の危機も
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、福岡・東平尾公園博多の森球技場で「死の組」と言われるC組の世界ランク7位・フランスと同13位・米国が激突し、5トライを奪ったフランスが33-9で2連勝を飾った。台風18号の影響で試合中止の可能性があった一戦。中止なら規定で0-0の引き分け扱いとなり、互いに勝ち点2が与えられるところだったが、フランスはボーナスポイントを含めて勝ち点5を獲得した。
C組フランス-米国
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、福岡・東平尾公園博多の森球技場で「死の組」と言われるC組の世界ランク7位・フランスと同13位・米国が激突し、5トライを奪ったフランスが33-9で2連勝を飾った。台風18号の影響で試合中止の可能性があった一戦。中止なら規定で0-0の引き分け扱いとなり、互いに勝ち点2が与えられるところだったが、フランスはボーナスポイントを含めて勝ち点5を獲得した。
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開始直前は急激な雨に見舞われたが、問題なくホイッスルが鳴った。前半6分。前方へキックパスを送ると、抜け出したWTBヨアン・ユジェがインゴールに飛び込んだ。先制トライとコンバージョンで7-0。23分にも右のタッチライン際へ絶妙なキックパスを通し、受けたWTBアリベレティ・ラカがトライを決めて12-3と差を広げた。
米国は前半30分に2本目のペナルティゴールを奪うが、トライには届かない。12-6のフランスリードで後半に入ると、互いに必死のプレーで白熱した攻防を展開した。米国が3本目のペナルティゴールで3点差に迫る。しかし、後半26分にフランスがゴール正面のラックから細かいパスを右に展開。最後はCTBガエル・フィクーが相手タックルを受けながらも、そのままトライまで持って行った。コンバージョンも奪って19-9。29分にも4トライ目を奪ってボーナスポイントを獲得した。
9大会連続9度目の出場で過去3度の準優勝を誇るフランスは、ライバルのアルゼンチンに23-21で白星発進。次戦6日のトンガ戦をにらみ、初戦から12人メンバーを入れ替えて臨んだ。9月26日には、親日家として知られたシラク元大統領が死去。選手は喪章を巻いてこの日の試合に臨んでいた。
6大会連続8度目の出場となった米国は、初戦でイングランドに7-45と完敗。かつて神戸製鋼を率い、南アフリカ出身のギャリー・ゴールドヘッドコーチ(HC)の下、今大会に臨んだが、2連敗となった。全チームが2試合を終えたC組の勝ち点は、イングランドが10、フランスが9、アルゼンチンが6、トンガと米国が0となっている。
(THE ANSWER編集部)