韓国OP棄権の山口茜 足に痛みも長期離脱は回避、朴HC「今は70%、次は試合できる」
トップアスリートは、常に疲労や負傷と戦わなければならない。決して理想的ではないが、実情だ。中国、韓国の大会に参加していたバドミントン日本代表が30日に帰国した。男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)が2週連続優勝を飾るなど活躍した選手が多い中、心配な出来事があった。女子シングルス世界ランク2位の山口茜(再春館製薬所)が、8月の世界選手権に続き、常州・中国オープンでも初戦敗退を喫し、続く韓国オープンの出場を取りやめたのだ。
世界ランク2位の山口は右足ふくらはぎの痛みで韓国OPを棄権
トップアスリートは、常に疲労や負傷と戦わなければならない。決して理想的ではないが、実情だ。中国、韓国の大会に参加していたバドミントン日本代表が30日に帰国した。男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)が2週連続優勝を飾るなど活躍した選手が多い中、心配な出来事があった。女子シングルス世界ランク2位の山口茜(再春館製薬所)が、8月の世界選手権に続き、常州・中国オープンでも初戦敗退を喫し、続く韓国オープンの出場を取りやめたのだ。
山口は、7月にインドネシアオープン、ダイハツヨネックスジャパンオープンで2週連続優勝。格付けの高い大会を連勝し、大きな手応えを示した。しかし、その後、腰痛を発症。8月の世界選手権は、動きに精彩を欠き、初戦敗退の憂き目に遭った。日本代表の朴柱奉ヘッドコーチによれば、帰国後に腰痛は回復したが、今度は右足ふくらはぎに痛みが出たという。今回の中国、韓国遠征に向けた直前合宿では、他選手と同じメニューをこなすことができず、世界選手権同様、力を出し切れない状態だった。
韓国オープンを棄権することになったが、幸い、重症ではなく、回復途上で大事を取っての選択だという。朴ヘッドコーチは「今は、どんどん良くなっていて、次の(10月の)デンマークオープンからは、試合ができると思う。常州・中国オープンは1回戦で負けたけど、現地でも練習はしていて、今は70%くらいの状態」と明かした。
世界選手権、常州・中国オープン、韓国オープンと昨年いずれも4強入りした3大会で勝利を挙げられず、24日更新の世界ランクで1位から2位へダウンしたが、7月の2大会連続優勝など「貯金」が効いており、2020年東京五輪に向けた出場権争いに大きな影響を受けることはない。最優先事項は、長期離脱を避けることだ。
10月は、15日開幕のデンマークオープンと22日開幕のフランスオープンを連戦する見込み。出場すれば優勝候補の一角となるが、心配せざるを得ない大会が続いているだけに、まずは十分な回復と、支障なく本来のプレーを見せることが望まれる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)