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豪州がお辞儀を取り入れたワケ “日本経験組”が継承「日本の伝統を尊重して…」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は29日、D組では世界ランク4位ウェールズが29-25で同6位オーストラリアを破った。プール戦屈指の好カードは、今年の「シックス・ネーションズ」を制した欧州王者ウェールズに軍配。2連勝で決勝トーナメント進出に前進した。

試合後には、スタンドに向かってお辞儀で感謝を示したオーストラリア【写真:荒川祐史】
試合後には、スタンドに向かってお辞儀で感謝を示したオーストラリア【写真:荒川祐史】

昨年神戸製鋼Vに貢献したアシュリークーパー「日本の方々にお礼の気持ちを込めて」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は29日、D組では世界ランク4位ウェールズが29-25で同6位オーストラリアを破った。プール戦屈指の好カードは、今年の「シックス・ネーションズ」を制した欧州王者ウェールズに軍配。2連勝で決勝トーナメント進出に前進した。オーストラリアは敗れたものの、神戸製鋼でもプレーしたWTBアダム・アシュリークーパーは1トライと活躍。試合後は、28日に日本がアイルランドを下した金星を喜んだ。

 2017年から神戸製鋼に加入し、昨年は15シーズンぶりの優勝に貢献したアシュリークーパー。日本が逆転勝ちしたアイルランド戦について「非常に素晴らしい試合だった。本当によくやったと思う。ボールに執着心を持ってアタックして、辛抱強く、粘り強くやっていた」と称賛。さらに「W杯に向けて取り組んできたことが実った。そういう勝利だと思う。本当にこの試合はこの大会にとって非常に大切なこと。神戸製鋼でプレーしている選手が日本代表でプレーしている。彼らのことを誇りに思う」と自分の勝利のように胸を張った。

 3月に35歳となったベテランは、この日も先発に名を連ねた。前半20分にSOフォーリーがキックパスで右サイドに展開すると、ボールを受けたアシュリークーパーがトライ。前回大会準優勝の意地を見せた。

 試合後には、スタンドに向かってお辞儀で感謝を示した。今年から移籍して日本を離れても、染みついた日本の文化を継承。「神戸製鋼で2シーズンプレーをさせてもらったので、応援に来ていただいた日本の方々にお礼の気持ちを込めて始めた。僕が神戸製鋼でプレーした他にも、ワラビーズ(オーストラリア代表)にはトップリーグでプレーした選手がいる。日本の試合の後では、観客にお辞儀をしてお礼の感謝の気持ちを示すことがあった。なので、日本、ラグビーの文化、伝統を尊重するそういう気持ちから始めた」と経緯を明かした。

 D組の2強対決には敗れたが、日本でのW杯は続く。5日にウルグアイと対戦。「4回目のW杯は特別な思いがあるし、この金色のジャージーに誇りを持っている。チームの状態は非常にいい。勝てるチャンスもあった。ポジティブな面もある」と巻き返しを誓った。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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