1枚の写真に浮かんだ“心の内側” 主将リーチが歓喜の輪で見せた、一瞬の表情
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で撃破。大番狂わせを演じて開幕2連勝で勝ち点9に伸ばし、初の決勝トーナメント進出に前進した。
沈着冷静な主将が一瞬だけ…切り取られた“くしゃくしゃの顔”
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で撃破。大番狂わせを演じて開幕2連勝で勝ち点9に伸ばし、初の決勝トーナメント進出に前進した。
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この1枚の写真に「20」を背負った男の喜びが表れていた。
主将のリーチ・マイケルはアイルランド撃破の瞬間、努めて冷静な表情をしているように見えた。しかし、ともに戦い抜いた盟友と集まり、肩を組み、歓喜を共有した時だった。山中、田村、ルークらと輪を作り、抱き合う。その一瞬、笑顔を弾けさせたチームメートの間で顔をくしゃくしゃにした。沈着冷静なキャプテンの心の内側が、少しだけ見えたような気がした。
アイルランド戦の大一番でリザーブに回った。試合後、リーチは「先発落ちで気合いが入ったか」と問われても「それは関係ないです」と言い切った。「このポジションになったのは自分のせい。調子は5、6割。がっかりはせず、ポジティブに切り替えた。ベストの選手が出るというのは凄くホッとした。今のバックのレベルは世界レベル。彼らが出るのは当然」と語った。
「このチームはリーダーシップというより、プレーの質が一番重要としているチーム。それに関してはジェイミーが凄くいい判断をしたと思う」とも語ったリーチ。だから、スタメンに立った15人を信じ、自分は自分の役割に徹した。「ベンチにいる時に、もう凄く選手たちが頑張っていたので、僕が出た時にボールキャリー、タックルからガンガン行こうと決めてました」
前半31分から出場し、見事に流れを変えた背番号20。「ONE TEAM」の精神を貫き、日本がすべてを出し尽くし、戦い抜いたからこそ、リーチの“くしゃくしゃの顔”につながった。
(THE ANSWER編集部)