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日本、繰り返された金星の歴史 4年前を知る田中史朗も感慨「1回だけじゃないよと…」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、A組第2戦で世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で撃破。4年前のイングランド大会の南アフリカ戦に続く、大金星を演じた。当時を知るSH田中史朗は『1回だけじゃないよ』と世界に伝えられた」と喜びをかみしめた。

歓喜の抱擁を交わす田中(右)【写真:荒川祐史】
歓喜の抱擁を交わす田中(右)【写真:荒川祐史】

南ア戦も経験した田中「相手が油断しない中で日本のレベルアップを体現できた」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、A組第2戦で世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で撃破。4年前のイングランド大会の南アフリカ戦に続く、大金星を演じた。当時を知るSH田中史朗は『1回だけじゃないよ』と世界に伝えられた」と喜びをかみしめた。

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 もう奇跡とは言わせない。繰り返した歴史に、4年前を知る男は格別だった。9-12と劣勢で後半16分から投入された田中はベテランらしい的確な判断とパスワークで日本にリズムをもたらした。3分後には自身からパスがつながり、福岡堅樹が逆転トライ。これが、そのまま決勝ゴールになった。勝利の瞬間、ピッチで歓喜を味わった34歳は「アイルランドは今日もミスが多かったし、こっちがボールをキープしていれば、相手が前半でバテててくれて、後半で自分たちのプレーができた」と戦いぶりに胸を張った。

 15年大会、日本スポーツ史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦。当時にピッチに立っていた一人が田中だった。4年の時を経て、世界を再び驚かせる大金星。「日本のラグビーが成長して『1回だけじゃないよ』と世界に伝えられた」と顔をほころばせた。「南ア戦の時はみんながそんなに……という(期待が少ない)中で勝った。相手が油断していたと言う人もいたけど、今回はそういうこと(4年前)があっての試合。相手が油断しない中で勝てて、日本のレベルアップを体現できた」と喜びもひとしおだ。

 ただ、本人にとっては「ティア1」の世界的強豪を破ったことより嬉しかったことがある。「W杯の会場にこれだけのお客さんが来てくれたこと。これを若手の子らが継続していってくれたら」と4万7813人のファンに感謝し、後輩たちに思いを託した。しかし、大会は続く。まず、目指すは8強入り。「やることは変わらない。自分たちの戦術に沿って準備したい」。話し終える頃には、すっかりと落ち着いた口調で次戦のサモア戦(10月5日)を見据えた田中。これはまだ日本が築く新たな伝説の序章にしか過ぎない。

(THE ANSWER編集部)


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