アルゼンチン、怒涛の前半4トライ快勝で今大会初勝利 連敗のトンガは決勝T厳しく
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、大阪・東大阪市花園ラグビー場などで行われ、世界ランク11位のアルゼンチンが同15位のトンガを28-12で下し、今大会初勝利を飾った。ともに初戦を落とした国同士の対決で、4トライ以上のボーナスポイントを含め勝ち点5を獲得。トンガは2連敗となり、8度目の出場で初の1次リーグ突破が厳しくなった。
C組アルゼンチン-トンガ、HOモントーヤは25分でハットトリック達成
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、大阪・東大阪市花園ラグビー場などで行われ、世界ランク11位のアルゼンチンが同15位のトンガを28-12で下し、今大会初勝利を飾った。ともに初戦を落とした国同士の対決で、4トライ以上のボーナスポイントを含め勝ち点5を獲得。トンガは2連敗となり、8度目の出場で初の1次リーグ突破が厳しくなった。
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青と白のジャージーが花園で輝いた。開始7分。アルゼンチンは、敵陣残り5メートルからのラインアウトでボールを保持すると、味方1人を経由して最後はHOフリアン・モントーヤが右隅に飛び込んだ。右のこめかみから流血しながら決めた先制トライで絶叫。SOベンハミン・ウルダピジェタがコンバージョンを決め、7-0と好スタートを切った。
17分にはモールで強引に押し込み、またもモントーヤがトライ。21分には相手のパスミスから生まれたこぼれ球を拾い、WTBサンティアゴ・カレーラスが約50メートルを独走するトライを決めた。21-0の25分にもモントーヤが突っ込んで早くもハットトリックを達成。ウルダピジェタはコンバージョンを全て成功させ、28-0と大量リードを奪った。
意地を見せたいトンガは前半29分、残り5メートルから波状攻撃を仕掛ける。なかなかアルゼンチンの防御を破れなかったが、最後は左のスペースに放り投げ、受けたFBテルサ・ヴェアイヌが反撃のトライを奪った。コンバージョンを決めても21点差だったが、試合前の儀式「ウォークライ(戦いの雄たけび)」、通称「シピ・タウ」で見せた闘争心は失わなかった。
28-7のリードで後半を迎えたアルゼンチンは自慢のFW戦で主導権を握ると、敵陣でのプレー時間を延ばしていった。しかし、トンガも譲らない。後半25分、ヴェアイヌが右隅ギリギリにトライを決めた。コンバージョンを外して16点差。勝利を目指して諦めずにゴールへと迫ったが、アルゼンチンの壁を崩せなかった。
アルゼンチンは21日に世界ランク7位・フランスに21-23で惜敗したが、7点差以内の僅差でボーナスポイント1をもぎ取った。トンガは22日に同3位のイングランドに3-35と大差をつけられて敗戦。両国とも初勝利をかけた一戦だった。
C組の勝ち点は、イングランド10、アルゼンチン6、フランス4、トンガと米国が0となった。フランスと米国は10月2日に対戦し、それぞれ今大会2試合目を予定。アルゼンチンは同5日にイングランド戦、トンガは同6日にフランス戦を迎える。
(THE ANSWER編集部)