連日掲載「世界のスゴ技」 試合切らずに生まれたドラマ、米国の「81分18秒のトライ」
連日に渡って盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。各国のトップ選手が世界一を目指し、熱戦を繰り広げているが、「これぞW杯」という魅惑のテクニックも飛び出している。「世界のスゴ技」と題し、W杯で生まれたスーパープレーを動画付きで紹介する。今回は米国代表CTBブライス・キャンベルが81分18秒に決めた意地の1トライだ。
大量リードのイングランドが試合切らずに攻撃続行、最後に米国が意地のトライ
連日に渡って盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。各国のトップ選手が世界一を目指し、熱戦を繰り広げているが、「これぞW杯」という魅惑のテクニックも飛び出している。「世界のスゴ技」と題し、W杯で生まれたスーパープレーを動画付きで紹介する。今回は米国代表CTBブライス・キャンベルが81分18秒に決めた意地の1トライだ。
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80分を過ぎても試合は動き続けた。26日のイングランド―米国戦。試合はイングランドが45-0と大量リードして80分を過ぎた。残りワンプレーの合図が鳴る。しかも、ボールはイングランドがキープしていた。ピッチの外に蹴り出せば、その時点で試合終了だ。しかし、ラグビーの母国は自主的にやめることはなかった。これが、ドラマを生んだ。
果敢なパスの展開から猛攻を仕掛ける。ただ、退場で1人少ない米国にも意地があった。ボールを奪い返し、カウンターで一気に攻め上がる。大差がついた試合とは思えない展開に神戸のファンは興奮を隠せない。何度もアタックを繰り返して前進し、一度はゴールライン付近でボールを失ったが、すぐに奪い返し、最後はキャンベルがゴール中央に飛び込んび、初トライだ。
示していた時間は「81分18秒」。本来はイングランドにとって大会初の完封勝ちを狙えば、いつでも試合を終わらせ、快挙を達成できた。それでも、最後まで果敢に攻め続け、激しくぶつかり合ったからこそ、もう一つのトライが生まれた。それは相手の米国に記録されたが、ラグビーの母国のプライドと、敗色濃厚でも諦めない米国の意地が生んだものだった。
(THE ANSWER編集部)