復興の象徴・釜石でW杯初戦 フィジー―ウルグアイ戦前に黙祷 被災者に思い馳せる
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は25日、大会6日目を迎え、岩手・釜石鵜住居復興スタジアムではフィジー対ウルグアイを開催。キックオフの前には、東日本大震災の犠牲者へ黙祷が捧げられた。
試合前には地元有志によるパフォーマンス披露
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は25日、大会6日目を迎え、岩手・釜石鵜住居復興スタジアムではフィジー対ウルグアイを開催。キックオフの前には、東日本大震災の犠牲者へ黙祷が捧げられた。
鵜住居地区は釜石市の中でも最も被害が大きかった地区の一つ。日本選手権を7連覇した新日鉄釜石が本拠を置いた釜石で、ラグビーW杯が開催されることは、地域に大きな勇気とパワーを与えた。昨年のスタジアム完成記念試合でキックオフ宣言をした釜石高3年生の洞口留伊さんは、この日を迎えて「ドキドキワクワクしています」と目を輝かせた。
試合前には、地元有志による伝統芸などのパフォーマンスが披露されたり、鉄と魚の街でもある釜石を象徴する大漁旗が掲げられ、青空の下にはためいた。
世界ランク10位のフィジーは、21日の初戦でオーストラリアに敗れたが、W杯の常連チーム。2007年以来のベスト8入りを果たすためにも、釜石で確実に勝利を収めたい。一方のウルグアイは2大会連続4度目の出場。2003年以来の白星を狙う。
(THE ANSWER編集部)