日本ファンに感謝 初勝利逃すも、熊谷の“ロシアコール”に感激「すごく嬉しかった」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は24日、日本と同じA組では世界ランク16位のサモアと同20位のロシアが激突。20日の日本戦から中3日で臨んだロシアは前半こそリードして折り返したが、足の止まった後半に失速。サモアに計6トライを奪われ、9-34で完敗。悲願のW杯初勝利はならなかった。
満員の熊谷ラグビー場に響いた“ロシアコール”
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は24日、日本と同じA組では世界ランク16位のサモアと同20位のロシアが激突。20日の日本戦から中3日で臨んだロシアは前半こそリードして折り返したが、足の止まった後半に失速。サモアに計6トライを奪われ、9-34で完敗。悲願のW杯初勝利はならなかった。
日本との激戦から中3日。強行軍で臨んだロシアは前半に6-5とリードした。しかしサモアは2人がシンビン(一時退場)で15-13と数的優位に立ちながらもトライを奪えず、逆に後半は立ち上がり4分にPRキリル・ゴトフツェフがシンビンとなり、ここから失点を重ねてしまった。
初勝利にこそ届かなかった。後半足の止まりそうな時間にも、熊谷ラグビー場に詰め掛けたファンからはロシアコールも起きた。良いプレーには惜しみない拍手が送られた。キックオフ前には熊谷市内の中学生が、事前に猛練習を積んだ両国の国歌を大合唱。そんな日本ファンの姿勢は、確かに届いていた。
LOアンドレイ・オストリコフは試合後、スタンドからの声援について、嬉しそうな笑みを見せながらこう振り返っている。
「よく聞こえました。非常に嬉しかった。ロシア、ロシアと叫んでくださったのは、ロシアの人達ではなく、日本の方が応援してくださっているとよくわかった。すごく嬉しかった。是非皆様にありがとうと伝えたい」と温かい声援への感謝を口にし、また「ロシアのファンもたくさんきてくれて、その声もサポートになりました」と自国ファンへの思いも忘れなかった。