イタリア勝利もミス連発 地元メディアがHCに辛辣質問「4日で立て直せるんですか?」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は22日、大会3日目を迎え、大阪・花園ラグビー場ではプールBのイタリア対ナミビアが行われた。途中、土砂降りの雨となるなど悪条件での試合は、イタリアが47-22で勝利。6トライを決めてボーナスポイントを獲得し、勝ち点5を手にした。だが、ミス連発の内容に、試合後は地元メディアからため息しか漏れなかった。
オシェイHCも反論せず「まったくイタリアにとって、いい試合だったとは思いません」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は22日、大会3日目を迎え、大阪・花園ラグビー場ではプールBのイタリア対ナミビアが行われた。途中、土砂降りの雨となるなど悪条件での試合は、イタリアが47-22で勝利。6トライを決めてボーナスポイントを獲得し、勝ち点5を手にした。だが、ミス連発の内容に、試合後は地元メディアからため息しか漏れなかった。
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格下ナミビアに先制トライを許したイタリアは、すぐさま同点に追いつき、その後は一度も勝ち越しを許さなかった。だが、キック処理をミスしたり、ハンドリングエラーを続けたり、試合の流れを完全に引き寄せられず。ナミビアに3トライを許すなど、スコアが示すほどの完勝とはならなかった。
これに業を煮やしたのが、イタリア人メディアだ。記者会見場で日本メディアから勝利を祝福されると、首を横に振りながら「ひどい試合だ。ただ勝ったという事実だけ。レベルが低すぎる」と笑顔なし。会見場にコナー・オシェイ・ヘッドコーチ(HC)と主将のセルジオ・パリセが登場すると、容赦なく手厳しい質問を投げかけた。
「前半にミスが多かった。後半にようやく建て直したが、目が覚めるのに時間がかかりましたか?」
「キック処理に問題がありましたね。今後どうやって対処するつもりですか?」
「今日うまくいかなかったプレーは、次戦までの4日間で立て直せるんですか?」
これには、オシェイHCも「あなた方の分析は正しいです。まったくイタリアにとって、いい試合だったとは思いません」と同調。だが、「初出場の選手も多く、緊張もあった。悪天候が災いした部分もある」と選手を擁護。「ナミビアも素晴らしいプレーをした」と対戦相手に対するリスペクトを示しつつ、「試合に勝って勝ち点5を獲得するという目的は達成できた。次戦に向けて修正します」と、地元メディアをなだめるように語った。
プールBにはニュージーランド、南アフリカという強豪国がいるため、イタリアにとって決勝トーナメント進出を果たすには、この日の勝利は必須だっただけに地元メディアから厳しい目が向けられたようだ。ミスはあったが勝利は勝利。4日後に迫る次戦、26日のカナダ戦も確実に勝利を収め、決勝トーナメント進出の望みをつなげたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)