大坂なおみ、故郷大阪で凱旋V! 全豪以来8か月ぶり優勝、日本勢24年ぶり大会制覇
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は22日、シングルス決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が同41位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-2、6-3で大会初優勝を果たした。大会5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇。1月の全豪オープン以来となるツアー4勝目となり、3歳まで過ごした故郷・大坂のファンに復活を印象付けた。
1995年伊達公子以来の大会制覇、4試合全てストレート勝ちでツアー4勝目
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は22日、シングルス決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が同41位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-2、6-3で大会初優勝を果たした。大会5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇。1月の全豪オープン以来となるツアー4勝目となり、3歳まで過ごした故郷・大坂のファンに復活を印象付けた。
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決勝カードは昨年、一緒に練習をしたこともある間柄の2人。唯一の対戦となった2017年10月の香港オープン準々決勝では、大坂がストレート負けを喫した。2年間の成長を見せたい第1セット。第1ゲーム、187キロのサービスエースで約5000人の観衆の度肝を抜くと、第2ゲームにはリターンエースなどを決めてブレーク。第3ゲームはラブゲームで締め、3ゲーム先取で主導権を握った。
5-2の第8ゲームは、猛チャージをかけてきた相手を華麗にさばくロブショットを披露。ライン際にポトリと落とし、スタンドをどよめかせた。6-2で第1セットを先取。第2セットも勢いは止まらない。1-1の第3ゲーム。195キロの高速サーブでエースを奪えば、左右に揺さぶって相手を翻弄。このゲームを奪うと「カモーン!」と叫んで左拳を握った。
終始センターコートを制圧した大坂。自国のスターがチャレンジ(映像判定)を要求すれば、ファンは手拍子をとって盛り立てる。「大阪で大坂が勝つのはいいこと」とちゃめっ気たっぷりに意気込んだ通り、完全ホームのセンターコートで戦い抜き、見事期待に応えてみせた。
2月にコーチだったサーシャ・バイン氏を解任し、米国テニス協会のナショナルコーチだったジャーメイン・ジェンキンス氏と契約。しかし、全仏オープンは3回戦で、ウィンブルドンは1回戦で、連覇を狙った全米オープンも4回戦で敗れた。「何かリセットしたいものがあった」と今月13日にジェンキンス氏との契約解消を発表。「私のテニスを一番よく知ってくれている人。何よりも自分にとって最愛の人」と今大会から父のレオナルド・フランソワ氏がサポートしている
これまで精神面の不安定さを見せてきたが、この日は盤石の試合運びで圧巻の強さを披露。持ち前の破壊力という武器に、冷静さを持ちつつある21歳。「全豪オープン以降はいろんな環境に立たされてきたけど、アジャストしてきている」と成長を実感する通り、自信も持って臨んだ大会での優勝だった。
18日の初戦は、同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-4で勝利を収めた。20日の雨天順延により、21日は同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)との準々決勝、同24位エリーゼ・メルテンス(ベルギー)との準決勝はダブルヘッダー。ともにストレート勝ちで決勝に進出していた。
(THE ANSWER編集部)