大坂なおみ、負傷の敵選手に駆け寄る“神対応”に大阪ファン拍手「行かなければと…」
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は21日、20日に雨天順延となったシングルス準々決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)は同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に6-4、6-4で勝利を収め、4強進出を決めたが、勝利直前に大坂の人柄が表れる“神対応”があった。
マッチポイントで相手選手が左足を負傷、タオルを持って駆け寄って見守る
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は21日、20日に雨天順延となったシングルス準々決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)は同36位ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に6-4、6-4で勝利を収め、4強進出を決めたが、勝利直前に大坂の人柄が表れる“神対応”があった。
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大坂は第1セットは序盤から左右に相手を動かし、主導権を握る。190キロを記録した強烈なサービスも生かし、第1セットを6-4で取った。第2セットも第1ゲームでブレークされたものの、以降は巻き返したが、最後に大坂が“神対応”を見せた。第2セット、5-4で迎えた第10ゲーム。大坂のショットが決まり、40-15でマッチポイントとなった。
しかし、その瞬間にプティンツェワが倒れ込む。痛々しく左足を押さえていた。騒然となる中、大坂が自分のベンチからタオルを2枚持って相手のもとへ。地面に敷いてその上に座るように促した。この光景に会場からは拍手が鳴る。さらに大坂はプティンツェワのベンチから水を持って行った。数分の中断後、試合再開。なんとか歩くプティンツェワに拍手が降り注いだ。
痛そうにサーブを打ち、ボールは力なく大坂のコートへ。大坂は簡単にポイントを奪って試合を制した。試合後は握手をした2人は会話を交わし、プティンツェワが退場する際には会場のファンとともに大坂も拍手を送った。
大坂は試合後のコート上インタビューで「ウィンブルドンで戦ったし、あまりいい成績じゃなかったのでタフな試合になると思っていた」と振り返った上で「マッチポイントで彼女がケガをしたのでとても心配です」と慮った。
その後のこの場面について言及。「とにかくユリア選手、とても彼女のことを心配していた。なぜかと言えば、特に足首のケガというのは大きなものになることもある。彼女が今回のケガでアジアの他の大会を回れなくなることはあってほしくない。特に気にしない選手もいるかもしれませんが、私は行かなければいけないと思って走っていました」と明かした。
大坂はこの後に行われる準決勝でダブルヘッダーで出場し、同24位のエリーゼ・メルテンス(ベルギー)と対戦する。5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇を狙う。
(THE ANSWER編集部)