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松島、日本初ハットの大活躍も猛省を忘れなかったワケ「そこを仕留められないと…」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が20日に開幕し、日本は開幕戦でロシアに30-10と快勝した。日本代表としては史上初の“ハットトリック”を決める大活躍を見せたWTB松島幸太朗。この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(最優秀選手)に選ばれるなど、快足を生かして誰もが認める大暴れだったが、試合後は「チームとしてもっとトライできたと思う」と猛省を忘れなかった。

松島幸太朗はハットトリックを記録する大暴れ【写真:Getty Images】
松島幸太朗はハットトリックを記録する大暴れ【写真:Getty Images】

開幕戦2日前にチームメートから発破「中村亮土がいなかったらできなかった」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が20日に開幕し、日本は開幕戦でロシアに30-10と快勝した。日本代表としては史上初の“ハットトリック”を決める大活躍を見せたWTB松島幸太朗。この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(最優秀選手)に選ばれるなど、快足を生かして誰もが認める大暴れだったが、試合後は「チームとしてもっとトライできたと思う」と猛省を忘れなかった。

 まさに、勝って兜の緒を締めよ、だ。チームメートが繋いだボールを受け取ると、嗅覚よくスペースを見つけてトライを重ねた。前半34分にはロシア選手の強烈なタックルを受けながらもゴール右隅にトライを試みたが、TMO(ビデオ判定)の結果、ノックオン。実質4トライをゴールエリアに運び、ロシアに大会1号トライを許してしまった日本の起爆剤となった。ハットトリックを決めたことについて、試合後のミックスゾーンでは「代表では初めてなので、すごくうれしいです」と落ち着いて話した。

 開幕戦の2日前に行われた記者会見では、同席したCTB中村亮土に「松島は3トライを取ると言っているので、有言実行してもらいます」と無茶ぶりされた。この言葉で松島は「ハットトリックを意識しながらできた」とし、「中村亮土がいなかったらできなかった。その言葉が助けになった」と“好アシスト”に感謝。チームスローガン「ワンチーム」を体現する勝利に「しっかり1つのチームにまとまって行動するのが、自分たちのチームの強みでもある」と胸を張った。だが、同時に苦戦を強いられた事実も反省。頭の中にはすでに次戦アイルランド戦(28日)に向けての課題が浮かび上がっている。

「しっかり外のスペースを見て、どこにスペースがあるか内(にいる選手)に伝えることができたんですけど、途中でノックオンだったりミスがあった。チームとしてもっとトライできたと思う。そこを仕留められないと、この先厳しい戦いになると思うので、しっかりフィニッシュできるようにしたいです」

 世界ランク1位のアイルランドに勝利すれば、初のベスト8進出がグンと近づく。「思った以上にみんな緊張していたけど、今日の試合でW杯の雰囲気を知れたと思う。この硬さが来週の試合に取れていれば」。相手ディフェンスの警戒が強まる中でも、快足を生かすスペースを見つけられるか。チームはもちろん、松島の真価が問われる試合となりそうだ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)


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