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“なおみフィーバー”の裏で、今年も繰り返される「フラッシュ禁止」のアナウンス

テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は18日、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が初戦のシングルス2回戦に登場し、同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-3で勝利を収めた。3歳まで過ごした故郷・大阪での試合。世界トップクラスの技術や球速190キロ代のサーブなどで3346人のファンを沸かせたが、試合中には昨年大会と同様、あるアナウンスが流れていた。

ファンのサインに応じる大坂なおみ【写真:浜田洋平】
ファンのサインに応じる大坂なおみ【写真:浜田洋平】

大坂なおみ出場の昨年大会と同様、試合中のフラッシュ撮影に再三の注意

 テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は18日、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が初戦のシングルス2回戦に登場し、同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-3で勝利を収めた。3歳まで過ごした故郷・大阪での試合。世界トップクラスの技術や球速190キロ代のサーブなどで3346人のファンを沸かせたが、試合中には昨年大会と同様、あるアナウンスが流れていた。

 第1セット、大坂が3ゲームを先取されて迎えた第4ゲームだった。40-30で大坂が初ブレークのチャンス。その時だった。「試合中のフラッシュによる写真撮影は禁止されております」――。4大大会2勝で世界ランク1位にも上り詰めた大坂の故郷凱旋試合。昨年大会以来、1年ぶりの国内でのプレーを収めようと、会場では写真撮影を試みるファンが多数見られた。プレーに直接影響があったかどうかはわからないが、大坂がこのポイントを奪った。

 その後、第6ゲームでも同様の注意アナウンスがあり、第1セット終了後には「前に座っている方は、後ろでフラッシュをたいている方を見かけたら教えてあげてください」と促す声が流れた。試合は午後5時20分頃に開始。第1セットを終えた同6時を過ぎた頃には日が沈み、ナイター用の照明が点灯されていた。プレーに影響を与えかねない行為であることは、誰でも想像がつくだろう。

 試合後の記者会見。フラッシュの影響について問われた大坂はこう答えた。

「フラッシュは去年よりは、ずっといいと思っています。もしかしたら去年は会場がインドアだったせいなのか、去年の方がだいぶフラッシュがたかれていた気がするので、今日はそんなに気になることはありませんでした」

 都内のアリーナ立川立飛及びドーム立川立飛で行われた1年前の前回大会。日本人シングルス初の4大大会制覇した全米オープン後の凱旋試合とあって、大坂の試合日はすべてチケット完売の超満員だった。“なおみフィーバー”の真っただ中で連日「撮影注意」のアナウンスが繰り返され、選手からクレームが届くこともあったという。

 設定によっては自動的にフラッシュ撮影となっているスマホもあること、デジカメもズームをする際に焦点を当てるため光が発せられることを挙げ、故意でなくともプレーの妨げになる可能性があることが懇切丁寧に説明されていた1年前。一流選手を自分のカメラに納めたい気持ちはもちろん分かるが、会場ではプレーの妨げにならないように観客に配慮を求めるお願いが繰り返されていた。

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