羽生結弦に計らい なぜメッシングは日の丸掲げた? 理由告白「もし彼の立場なら…」
フィギュアスケートのオータムクラシックで優勝を飾った羽生結弦(ANA)。14日(日本時間15日)のフリー後の表彰式で国歌演奏の際、表彰台の後ろに立てられた日本国旗を3位のキーガン・メッシング(カナダ)が手持ちで掲揚。海外で動画が拡散されて大きな反響を呼んだが、なぜメッシングは日の丸を掲げたのか――。
オータムクラシックで感動を呼んだ一幕にメッシング本人が言及
フィギュアスケートのオータムクラシックで優勝を飾った羽生結弦(ANA)。14日(日本時間15日)のフリー後の表彰式で国歌演奏の際、表彰台の後ろに立てられた日本国旗を3位のキーガン・メッシング(カナダ)が手持ちで掲揚。海外で動画が拡散されて大きな反響を呼んだが、なぜメッシングは日の丸を掲げたのか――。大きな感動させた粋な行動の理由を明かしている。米メディアが伝えている。
「キーガン・メッシング、ユヅル・ハニュウのために国旗を掲げられたことを喜ぶ」と特集したのは米スポーツ専門局「NBCスポーツ」だった。
注目のシーンは氷上で行われた表彰式で起きた。優勝した羽生を称え、君が代が流れた。隣で花束を抱えていた銅メダルのメッシングが動いた。台の後ろに立てられていた国旗の旗部分を持ち、日の丸を広げると、手持ちで掲揚したのだ。羽生も降壇し、メッシングの掲げる国旗に頭を下げた。今大会のハイライトの1つとなったが、メッシングは粋な行動の理由を明かしている。
「正直、本当にとっさに体が動いたんだ。優勝者へ国歌を流すというアナウンスがあった時、国旗の準備ができていないことに気がついた。国旗を掲げている観客もいた。でも、もし自分があの(羽生の)立場だったら、国旗(掲揚)を望んだだろうね。だから、そうしたんだ」
記事によると、羽生の立場と心情を慮り、勝者のために敬意を示そうというスポーツマンシップから自然に体が動いたとメッシングは語ったという。「僕だったら、そうしたかったと思う。だから、率先して行動した。本当に嬉しく思うよ」。こう続けたというメッシングの粋な計らいはカナダ公共放送も報じており、感動の輪は静かに広がり続けている。
(THE ANSWER編集部)