日本の「Mr.バスケ」が感じた“世界の凄み” 未だ0勝でも異なる「20年前」と「今」
佐古氏が得た20年前と異なる感覚とは「今の日本代表には…」
今大会、途中出場でチームを支える竹内譲次は、前回の2006年大会を経験した。スペインに55-104で大敗。現在、世界ランク2位につける強豪国にレベル差を見せつけられた。13年ぶりの出場で世界に対して痛感したものも、また同じだった。
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「グループリーグにスペインがいて、日本相手にも手を抜かない姿勢は素晴らしいと当時は思っていた。今回は米国もそういう姿勢だった。それが本当に世界のトップだなと。相手がどういうチームであれ。それに対して自分たちが力の差はあるとはいえ、負けてしまったし、プレッシャーに押し負けたのもあって自分たちのやるべきことができなかった。
トップチームのあるべき姿っていうのは変わっていない。そういうところにどうやって日本がそういう姿勢を持って近づけるか。06年は自国開催で一つランクが上の相手とするというイメージがあったけど、今回は本当に一矢報いるという感じで戦いました。結果は残念でしたけど、06年より成長できたと結果で示すチャンスだったと思う」
佐古氏も、竹内も漠然と感じた凄みは過去と同じ。ただ、コートに立つ選手が「一矢報いる」と異なる意識で臨んだ通り、佐古氏も日本代表の20年前と今で異なる感覚を得た。
「今の日本代表にはそこに達する可能性がある選手がいる。これからどう成長するか」
八村塁(ウィザーズ)、渡邊雄太(グリズリーズ)が海を渡った。NBAに限らず、欧州の強豪リーグに挑戦する選手の台頭、Bリーグの強化が望まれる。自力でW杯に出場し、大きく前に進んだ日本のバスケ界。今すぐとはいかないかもしれないが、“世界の凄み”に足を踏み入れる可能性を秘めている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)