アーセナルとトットナムがもう激突 186回目の「ノースロンドンダービー」に刮目せよ
「ノースロンドンダービー」の注目選手は?
注目選手は、リヨンから移籍金6000万ユーロ(約78億円)で加入したMFタンギ・エンドンベレ。強靭なフィジカルとパスセンスを武器に中盤の底に君臨するフランス代表はまだ22歳と若く、さらなる飛躍が期待されるネクストヒーローだ。前節のニュースカッスル戦は負傷欠場しただけに、まずは出場可否に注目が集まる。
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前線にはロシアW杯で6得点を挙げて得点王に輝いたイングランド代表FWハリー・ケインがいる。昨季のプレミアリーグで得点王のFWモハメド・サラー(リバプール)に次ぐ2位の30得点をマーク。絶対的な得点源として昨季3位の“スパーズ”(トットナムの愛称)を牽引する。
ともに黒星後のゲームのため、ゲームの入り方に注視したい。ホームのアーセナルはリバプール戦とは異なり、本来の攻撃的なスタイルに戻す可能性が高い。勝ち点1ではなく勝ち点3が求められる試合で、ダービーという副次的な要素もそれも強く後押しするはずだ。
負けられないのはトットナムも同じだが、こちらは無得点に終わったニューカッスル戦の反省を生かせるか。アーセナルがニューカッスルと同じように自陣に引いて守ることは考えにくく、ある程度は攻撃の形を作れるだろう。相手ゴール前で決定力を発揮できる展開になればハリー・ケインが生きる。
また、プレミアリーグでは今シーズンからVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムを採用。ハイレベルな攻防になればなるほど際どいジャッジが生まれるのは必然で、テクノロジーの発達が試合展開を大きく左右するかもしれない。VARシステムが導入されたことによるプレーの変化もあって然るべきだろう。
プレミアリーグは昨季まで3シーズン連続で6位以内のチームが同じで、上記2チームにマンチェスター・シティ、リバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドを加えた6チームを「BIG6」と形容する。序盤戦から早くもぶつかり合うBIG6同士の対戦は、ひとつの街を熱く燃え上がらせるノースロンドンダービーとして幕が上がる。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)