サプライズなし 代表メンバー選考に見る指揮官の自信「選んだ選手の共通点は…」
ラグビーのワールドカップ日本大会開幕まで22日と迫った29日、日本ラグビー協会は東京・千代田区の帝国ホテルで会見を開き、日本代表メンバー31人を発表した。FLリーチ・マイケル、WTB福岡堅樹ら中心選手を順当に選んだジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、結束力を武器に目標にかかげる初の大会ベスト8へ自信を滲ませた。
日本代表メンバー31人を発表、ジェイミーHCの狙いとは
ラグビーのワールドカップ日本大会開幕まで22日と迫った29日、日本ラグビー協会は東京・千代田区の帝国ホテルで会見を開き、日本代表メンバー31人を発表した。FLリーチ・マイケル、WTB福岡堅樹ら中心選手を順当に選んだジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、結束力を武器に目標にかかげる初の大会ベスト8へ自信を滲ませた。
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2016年秋の就任会見と同じ帝国ホテル「桜の間」で行われた会見で、ジョセフHCは「3年前に就任会見を行ったのと同じ部屋で、ワールドカップメンバーを発表できることを名誉に思う。今の日本代表はワンチームになっている。チームのためなら何でもできる。体を張れ、死ぬ覚悟でいける気持ちを持つ選手を鍛えることが自分の目標の1つだった」とワールドカップ戦士31人の名前を自ら読み上げた。
28日に打ち上げた北海道網走合宿のメンバーからはPR山下裕史、CTB梶村祐介ら新旧期待の選手が漏れたが、サプライズは日本代表での実戦がほとんどなかったWTBアタアタ・モアエキオラの選出程度。この3シーズン、日本代表を支えてきた選手たちが、メンバーリストに並んだのも、指揮官の力説するワンチーム、つまり結束力を重視する考え方が反映された。
選手選考の中で、すべての選手に求めたものを聞かれたジョセフHCは「(選んだ)選手に共通しているのは、チームが何をしようとしているかをしっかりと理解できているのかどうか。そしてチームが勝つために、どのようなゲームの運び方、どのようなラグビーをしないといけないのかを、一番よく理解していること。HCに就任してから、個人個人のスキルや、役割をしっかり果たせるかに着目して、いちばんこだわってやってきた」と説明した。
ワールドカップイヤーの今年は2月初頭から、長期の代表強化を続けてきた。代表候補によりワールドカップ・トレーニングスコッド、サンウルブズなどを利用しながら、選手の胆力面、経験値、戦術理解などに時間をかけ、“寄せ集め”になりがちな代表チームを、まさにワンチームに鍛え上げた。