ガトリン優勝は「あまり好ましくない」 国際陸連会長、過去の薬物違反を問題視
陸上の世界選手権(ロンドン)男子100メートル決勝で、今大会限りで引退を表明していたウサイン・ボルト(ジャマイカ)を下し、悲願の金メダルを獲得したジャスティン・ガトリン(米国)。しかし、過去に薬物違反で出場停止処分を受けている35歳の勝利について、国際陸連のセバスチャン・コー会長が改めて問題視している。米ESPNが報じた。
コー会長、薬物違反に改めて言及…100m優勝も「求めていたものとは少し異なる」
陸上の世界選手権(ロンドン)男子100メートル決勝で、今大会限りで引退を表明していたウサイン・ボルト(ジャマイカ)を下し、悲願の金メダルを獲得したジャスティン・ガトリン(米国)。しかし、過去に薬物違反で出場停止処分を受けている35歳の勝利について、国際陸連のセバスチャン・コー会長が改めて問題視している。米ESPNが報じた。
記事によると、コー会長は13日(日本時間14日)に引退会見に臨んだボルトの最後を惜しむ一方、今大会のハイライトともいえる男子100メートルについて、改めて振り返った。
「今週の大きな話題は男子100メートル決勝だ。3分の1はコールマンの台頭だ。スプリント界の将来の顔になる可能性がある。それと同時に、ウサインの幕引きだ。これはあまりに大きな瞬間だった。しかし、我々は次なる4、5年のスプリント界の将来を見出した可能性を忘れないようにしよう」
世界最速男の後継者として、ボルトに先着して9秒94で銀メダルに輝いたアメリカの21歳、クリスチャン・コールマンにコー会長は名前を挙げた。コールマンは今大会で400メートルリレーでもアメリカの一員として銀メダル獲得に貢献している。