奥原希望、死闘を制してV王手 決勝は2年前と同一カード「覚悟持ってコートに立つ」
壮絶な試合を制して、2年ぶりの決勝へ進んだ。バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は現地時間24日に各種目の準決勝を行い、女子シングルスで2年ぶりの優勝を狙う世界ランク4位の奥原希望(太陽ホールディングス)は、同6位のラチャノック・インタノン(タイ)を2-1(17-21、21-18、21-15)で破り、決勝進出を決めた。
世界6位のタイ選手を撃破、優勝した2年前と同一カードの決勝へ
壮絶な試合を制して、2年ぶりの決勝へ進んだ。バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は現地時間24日に各種目の準決勝を行い、女子シングルスで2年ぶりの優勝を狙う世界ランク4位の奥原希望(太陽ホールディングス)は、同6位のラチャノック・インタノン(タイ)を2-1(17-21、21-18、21-15)で破り、決勝進出を決めた。
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インタノンが幅と落差のあるクロスショット、床すれすれから上昇してネットをわずかに越える急角度のヘアピンショットを放ち、奥原が持ち前のフットワークで食らいつく展開。第1ゲームは、9連続得点のあとに9連続失点を喫してひっくり返されたが、第2ゲーム以降で逆転した。長いラリーを終えて、ともにラケットを杖のようについて息を整える場面もあるタフなゲームは、ファイナルゲームに入ると、体力で勝った奥原が優位に立った。インタノンは追い込まれ、死闘を制した奥原は、ガッツポーズ。スタンドの拍手に笑顔で応えた。
奥原は「足を止めずにスピードを上げていくフットワークに重点的に取り組んできた。第1ゲームの後半は、相手がスピードを上げた時に対応できなかったけど、それでも2ゲーム目、ファイナルでもそこだけは怠らないように気を付けて、ディフェンスから攻撃の展開にもっていけた」と試合の手応えを語った。
翌25日は、決勝。あの熱戦が蘇る。相手は、奥原が優勝した2年前の決勝で大激闘を繰り広げたプサルラ・V.シンドゥ(インド)。当時は、2016年リオデジャネイロ五輪のメダリスト対決として注目された。シンドゥが銀、奥原が銅メダル。若く伸び盛りの2人が1時間50分の死闘を演じ、守備で驚異的な粘りを見せた奥原が、女子シングルスで日本選手初の優勝を飾った。