世界1位・山口茜が初戦敗退の波乱 明らかだった腰痛の影響「スピードが出なかった」
20年東京五輪のメダル候補は変わらず、回復と復調で再び前進へ
格付けの高い大会を2つ勝った後だけに、期待は大きかった。今大会は、前回覇者で2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのキャロリーナ・マリン(スペイン)が負傷で欠場しており、山口は優勝候補の筆頭と言える存在だった。取材に応じる間、時折見せる笑顔は強がりに見えた。立場と結果のギャップについて質問を受けたときは、一瞬、顔が強張った。
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「終わってしまったことなので、次に向けて頑張っていくしかないけど、第1シードとか世界ランク1位ということを考えると、もう少し立派なプレーをできる選手にならないといけないかなと思う」
表情を保って話し切ったが、常に楽しむこと、楽しませることを大事にしているだけに、大舞台で期待に応えられなかった責任感が募った様子だった。
前回の銅メダルを超える成績は出せなかったが、2020年東京五輪のメダル候補であることには変わりない。完全な回復と復調を経て、再び前進するのみだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)