桃田賢斗に続くのは? 同期・西本か前回8強の常山か…「次の席」争う2人の争いもし烈
バドミントン世界選手権は、19日にスイスのバーゼルで開幕し、男子シングルスに出場した日本勢は、3人全員が勝利を収めた。この種目は、世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)が連覇を果たすかどうかが日本のファンの最大の注目だが、2020年東京五輪に向けて「次の席」の争いも白熱している。
19日開幕の世界選手権、桃田に続く西本&常山も初戦突破
バドミントン世界選手権は、19日にスイスのバーゼルで開幕し、男子シングルスに出場した日本勢は、3人全員が勝利を収めた。この種目は、世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)が連覇を果たすかどうかが日本のファンの最大の注目だが、2020年東京五輪に向けて「次の席」の争いも白熱している。
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東京五輪は、来年4月28日付の世界ランク(それまでの1年間に各大会で得たランキングポイントのうち上位10大会分を争う)により、出場選手が決まる。シングルスの場合、同国から最大2名の出場が可能で、条件は16位以内に2人以上のランクインとなる。
現時点で2番手につけているのが、桃田と同期の西本拳太(トナミ運輸)。大会開幕時の世界ランクは、12位。初戦は、フィンランドの選手にストレート勝ちを収めた。身長180センチで日本の選手としては、上背がある。リーチの長さを生かした攻撃、スピードのあるラリーを持ち味とする。7月に行われたダイハツヨネックスジャパンオープンでは、互いに1試合を勝てば2回戦で対戦する組み合わせだった。常山が2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのチェン・ロン(中国)に勝つ金星を挙げ、西本は初戦で敗退。差を縮められるピンチになったが、常山も同じ相手に2回戦で敗れて、差はつかなかった。
西本は、常山との争いについて「自分としては、そこの争いを意識し過ぎるあまり、自分もベスト16に入れなかったというのが良くないこと。試合の中では、自分のペースでやれることが、レースを勝ち抜くために必要なこと」と話し、気にすることでマイナス効果が出ることを避けたい気持ちを明かした。
3番手が、西本の2歳年下で同じチームに所属する後輩の常山幹太。的確なシャトルコントロールを駆使したラリーが持ち味だ。大会開幕時の世界ランクは、18位。初戦は、派手なガッツポーズでスタンドを沸かせる世界ランク60位のパブロ・アビアン(スペイン)と対戦。第1ゲームは、対策を立てられたのか、クロスショットを予測されて苦しんだが、終盤に逆転して21-18で先取。第2ゲームは「相手はクロスに立っているので、ストレートスマッシュを打ったら取れなかった」と強打の連続で21-5と圧倒した。