桃田賢斗、“勝って当たり前”の重圧で挑む連覇「結果を出せれば、来年に自信」
連覇が、東京五輪の金メダルにつながる。バドミントン世界選手権は18日に開幕前日記者会見を行い、男子シングルスで連覇を狙う桃田賢斗(NTT東日本)は「大きな大会は緊張すると思うけど、こういう場面での戦い方というのを考えながらプレーして、この大会で結果を残すことができたら、多分、来年につながる自信になると思うので、一つひとつどん欲に勝ちにいきたい」と意気込みを語った。
東京五輪金メダルにつながる連覇へ、開幕前日会見で意気込み
連覇が、東京五輪の金メダルにつながる。バドミントン世界選手権は18日に開幕前日記者会見を行い、男子シングルスで連覇を狙う桃田賢斗(NTT東日本)は「大きな大会は緊張すると思うけど、こういう場面での戦い方というのを考えながらプレーして、この大会で結果を残すことができたら、多分、来年につながる自信になると思うので、一つひとつどん欲に勝ちにいきたい」と意気込みを語った。
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桃田は昨年の世界選手権を優勝した後、世界ランク1位となり、現在に至るまで盤石の強さを示してランクをキープしている。元々、優勝候補の筆頭だが、今大会では前回準優勝の石宇奇(シー・ユーチ=中国)や一昨年の王者であるビクター・アクセルセン(デンマーク)が負傷で欠場しており、圧倒的優位と見られている。
組み合わせを見ると、3回戦で、レジェンドプレーヤーの林丹(リン・ダン=中国)と対戦する可能性がある。相手は2008年、12年の五輪を連覇。世界選手権を5度制しているベテラン。だが、桃田は昨年9月のダイハツヨネックスジャパンオープンで完勝している。それよりもヤマ場になりそうなのは、準決勝だろう。7月のダイハツヨネックスオープンで激闘を繰り広げたアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)と対戦する可能性がある。いずれにせよ、優勝を目指す桃田が余力を残しながら戦わなければならないのに対し、相手が全力で挑んで来る状況を突破し続けなければならない。
桃田は「初戦から自分の納得のいく試合ができれば、自信を持ってプレーすることができれば、結果はついて来ると思う。相手は関係なく、自分のプレーをできるように集中したい」とドローに左右されず、自身のプレーを貫徹する意思を示した。
前回大会は、優勝候補ではあったが、まだ世界タイトルにも世界1位にも輝いておらず、挑戦者の立場を取りやすかった。今回は勝って当たり前と思われるようなプレッシャーの中での戦いとなるが、桃田は「昨年との違いは、第1シードかそうではないかというだけ。自分のやることは、ベストパフォーマンスを出すことだけなので、そこは変わらずにチャレンジしていけたらと思う」と話すに留めた。勝ち上がる度に注目度は高まり、プレッシャーは強まる。追われる立場でもう一度勝てるか。その挑戦の成功こそ、東京五輪金メダルにつながる道だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)