韓国の“二刀流”に海外メディアも注目 両手でラケットを操る衝撃「奇妙なケース」
男子テニスのグランドスラム、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップは連日熱戦が繰り広げられているが、次世代のトップ選手を目指すチャレンジャーツアーで左右両手を遜色なく使いこなす“二刀流”選手が登場し、話題となっている。
チャレンジツアー、キム・チョンウィが左右でショットを打ち分ける姿が話題
男子テニスのグランドスラム、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップは連日熱戦が繰り広げられているが、次世代のトップ選手を目指すチャレンジャーツアーで左右両手を遜色なく使いこなす“二刀流”選手が登場し、話題となっている。
いったい、利き腕はどちらなのか。そんな驚きのラリーが展開されたのは、ATPチャレンジャーツアー(中国・済南)2回戦のキム・チョンウィ(韓国)――リー・ダック・ヒー(韓国)だ。
SNS上で公開された試合動画では、27歳のキム・チョンウィがサービスゲームで相手を幻惑。右手で強烈なサーブをコースに打ち込んでポイントを奪うと、今度はラケットを左手に持ち替えた。トップスピンでサービスを放つと、そのままラリーに突入。左と右の両方からフォアハンドを繰り出し、リー・ダック・ヒーのミスを誘った。
スペイン紙「AS」の電子版は、「キム・チョンウィ、両手のフォアハンドを操るテニスプレーヤー」と特集。「世界ランク430位の韓国人選手は器用だ。左手と右手のフォアハンドをスムーズにスイッチした」と報じている。
さらに、アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」電子版も、左右でサービスとフォアハンドを繰り出す特長を「奇妙なケース」と表現。「彼はATPトーナメントを戦ったことがなく、300位台が最高ランキングで生涯賞金は7万7000ドル(約840万円)しかない。プロのカテゴリーで最も低いフューチャーズでプレーすることが多く、チャレンジャーでも戦うことがある」と紹介している。
試合は2-6、1-6でストレート負けを喫したが、テニス界で話題を呼んでいる韓国の“二刀流”は今後どのような活躍を見せてくれるだろうか。