“真夜中の男”錦織、4強進出 連日の深夜決戦も意地の逆転勝利、今季初優勝へ弾み
男子テニスシングルス世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)は4日(日本時間5日)、シティ・オープン準々決勝で同225位のトミー・ポール(米国)に3-6、7-6、6-4で勝利し、ベスト4に駒を進めた。
シティOP、世界ランキング225位のポールに追い詰められるもベスト4入り
男子テニスシングルス世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)は4日(日本時間5日)、シティ・オープン準々決勝で同225位のトミー・ポール(米国)に3-6、7-6、6-4で勝利し、ベスト4に駒を進めた。
意地の逆転勝利だった。
3日の3回戦では、過去の対戦成績1勝5敗と苦手にしていた難敵フアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)にストレート勝ちを収めた。しかし、悪天候の影響で試合開始が遅れ、2回戦のドナルド・ヤング(米国)戦が午前1時半、3回戦のデルポトロ戦も午前2時終了と連日の深夜決戦。ATP公式サイトが「ケイ・ニシコリは今週、シティ・オープンで真夜中の戦いが続いている」と報じたほどだった。
錦織はデルポトロ戦後に、「上手くリカバリーしたいと思います。もう深夜なので、なるべく早くホテルに戻りたいですね」と蓄積する疲労との戦い方に目を向けていたが、ポール戦はやはりタフなゲームとなった。
第1セットを3-6で落とした錦織は、第2セットでは一進一退の攻防を展開。第10ゲームには白熱のラリーの末、クロスにオン・ザ・ラインの強烈なショットを叩き込むなど、粘りのテニスを見せた。第12ゲームには相手にマッチポイントを許すピンチを迎えたが、必死に耐えてタイブレークに持ち込むと、10-8と制して最終セットに突入した。