錦織に激闘の末敗れたヤングが差別発言被害 ショックの波紋は世界に拡大
7月にはバウティスタ・アグートも非難に…不条理な現実と直面する選手たち
世界ランキング18位のロベルト・バウティスタ・アグートは、7月29日に行われたスイス・オープン準決勝で同31位のファビオ・フォニーニ(イタリア)と対戦し、7-5、2-6、3-6とフルセットの末に敗戦。試合後、強く罵るコメントが彼のSNSに届いた。
自身のツイッターに厳しいコメントが並んだスクリーンショットを投稿し、バウティスタ・アグートは、「残念なことだけど、スポーツの世界は賭け事のせいで汚れつつある。全てを出し尽くした挙句、選手はこれに耐えなければいけないのか」と心ない人々の中傷に反論した。
海外ではオンライン・ブックメーカーにより、スポーツの結果に金銭を賭ける「賭博行為」が日常的に行われている。バウティスタ・アグートの勝利に持ち金を賭けていた人々が怒りの“はけ口”として、選手のツイッターにメッセージを送って憂さを晴らしていると主張していた。
今回、中傷の刃はヤングに向けられた。コート外でも選手は激戦に敗れた後、「不条理」と戦わなければいけない厳しい現実と直面している。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer