ボルトが陸上界に潜むドーピング問題に警鐘 「やめなければこのスポーツは滅びる」
事態の改善を願うからこその見解「状況がより良くなっていくことが唯一の道」
記事によれば、ボルトは近年陸上界にはびこるドーピング問題についても触れたという。
「願わくば、アスリートは今起きていることを直視して、もし彼らが(禁止薬物を)使用しているのならば、それをやめることを理解しなければならない。そうしなければ、このスポーツは滅びてしまうからだ」
昨年のリオデジャネイロ五輪では、国家ぐるみのドーピング問題を理由にロシアの陸上競技選手全員が出場できない状況が発生した。また、ボルト自身も北京五輪の400メートルリレーで金メダルを獲得しながら、メンバーに禁止薬物の陽性反応が出て今年1月に剥奪された経緯もある。だからこそ、事態の改善を心から願っているのだろう。
「僕自身、この状況は底を打ったと思う。ロシアのスキャンダルの後、さらに悪くなっているとは思わない。状況がより良くなっていくことが、唯一の道だと思うからね」
たゆまぬ努力によって、「世界最速」の名声を手に入れたボルト。今後を担うスプリンターにとっても、重みのある言葉になるのは間違いない。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer