「天国」と「地獄」 ベラルーシでGKが「パントキックゴール&退場」の“1人劇場”
得点の喜びから一転、まさかの一発退場…監督も一言「非日常的な体験」
しかし、コスチュケビッチの“1人劇場”はこれだけでは終わらなかった。
ヴィーツェプスクにカウンターを受けた後半32分。1本、2本とパスがつながり、ボールは瞬く間に敵陣ゴール前からセンターサークルへ。そして、スルーパスに抜け出しフリーとなった選手を止めようとコスチュケビッチが飛び出したが、相手と交錯して倒してしまい、一発退場となった。
試合は代わりに途中出場したGKの顔面セーブもあり、2-2のまま引き分けに終わったが、ベラルーシリーグのYoutube公式チャンネルがコスチュケビッチの“ドタバタぶり”をハイライト映像を公開すると、ファンからは「度肝を抜く試合だったな。観客は記憶に焼きついただろう」「こんなことあり得ないと思っていたよ」などと反響を呼んだ。
クルムカチを指揮するアレクシス・レオニダビッチ・クチュク監督も、クラブ公式サイトで「ゴールを決めてしまったね! 素晴らしい旋風だ。彼はトレーニングでもゴールを決めるからね(笑)。それでも実際にはテレビでしか見たことがなくて、この肉眼(眼)でああいったゴールを見たのは人生で初めてだ。これは稀有な現象であり、非日常的な体験だよ」と振り返っている。
コスチュケビッチが味わった「天国」と「地獄」は、ベラルーシのサッカーファンの間で今後も語り継がれていくだろう。