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悲しみを乗り越えて― フェデラーをレジェンドに変えた“若き日の自分”との決別

男子テニスシングルス世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(スイス)は、8月8日に36歳の誕生日を迎える。先のウィンブルドンでグランドスラム最多優勝回数を塗り替えるなど圧倒的な実力を誇り、コート外での振る舞いでもスポーツ界屈指のジェントルマンとして称賛を集めるが、若き日は悪童として名を馳せた。紳士に生まれ変わるきっかけとなったのは、愛する恩師の身に起きた悲劇だったという。

元ATP広報部長が思い出を証言「彼はコート上の駄々っ子だった」

 男子テニスシングルス世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(スイス)は、8月8日に36歳の誕生日を迎える。先のウィンブルドンでグランドスラム最多優勝回数を塗り替えるなど圧倒的な実力を誇り、コート外での振る舞いでもスポーツ界屈指のジェントルマンとして称賛を集めるが、若き日は悪童として名を馳せた。紳士に生まれ変わるきっかけとなったのは、愛する恩師の身に起きた悲劇だったという。

 週間テニスラジオ番組「ザ・テニス・ポッドキャスト」で、元ATP広報部長のデビッド・ロウ氏がフェデラーの思い出について語った。

「我々は数え切れないほどの大会に同伴した。彼はメンタル的に崩れると並以下のパフォーマンスを見せてしまう。感情的になって、ラケットを投げつけることもあった。彼は赤ちゃんのようだった。正直、彼はコート上の駄々っ子だったんだ。ただただ未熟で、少し(成長まで)時間がかかったね」

 のちにフェデラー自身もかつての自分を恥じる発言をしているが、ロウ氏によれば、若き日はラケット破壊や審判への抗議といった“問題児ぶり”は日常茶飯事だったという。

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