「日本のラグビーが主語になる」 元日本代表が考えるプロリーグ発足のポイントとは
9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会まで50日と迫った1日、東京駅八重洲地下街メイン・アベニューで「開幕50日前ラグビーワールドカップ2019日本大会展 オープニングセレモニー」が行われた。
所属チームとプロ契約の畠山「個人的にはすごくポジティブに考えている」
9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会まで50日と迫った1日、東京駅八重洲地下街メイン・アベニューで「開幕50日前ラグビーワールドカップ2019日本大会展 オープニングセレモニー」が行われた。イベントには、2015年大会に日本代表選手として参戦した大野均選手(東芝ブレイブルーパス)、畠山健介選手も参加。質疑応答の際に、国内プロリーグ構想について問われるた畠山は「日本のラグビーが主語になると思っていて、それをしっかり考えて進むべき話だと思う」と話した。
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先日、日本ラグビー協会の清宮克幸副会長が都内で行われたシンポジウムに参加し、2021年秋に開幕するプロリーグ構想を明らかにした。9月20日に開幕するワールドカップの12開催都市を本拠地とするリーグで、現在のトップリーグはアマチュアリーグとして存続させる予定。ワールドカップが終わる11月頃には具体的な案を発表したいとした。
ワールドカップ開幕まで50日となったこの日、都内で記念イベントに参加した大野は、プロリーグ発足の動きについて「ラグビー自体のレベルが上がるなら素晴らしいことだと思います」と話すと同時に、「これから実現するに向けて色々と課題は山積みだと思う」と現実的な問題を指摘。その上で「選手としては、まずいいパフォーマンスをグラウンドで見せる、それだけを念頭に置いてやっていきたいと思います」と、自身のスタンスは変わらないことを強調した。
所属チームのサントリーでプロ選手契約をしている畠山は「個人的には、プロリーグというものに関してすごくポジティブに考えています」と歓迎の様子。その一方で、プロではなく企業の社員としてプレーしている選手の立場も思いやり、「不安な部分も多少あると思うので、11月に大枠を発表するまでに話が進む中で、チームや選手に(情報が)伝われば不安もなくなると思う」と開かれた“プロ化の過程”を希望した。
プロ化がラグビー界の前進につながるかという話題に話が及ぶと、畠山は「この話に関しては主語が何か(が大事)だと思う」と指摘。「(僕は)日本のラグビーが主語になると思っていて、それをしっかり考えて進むべき話だと思う」と、何よりも日本ラグビー界の未来を考えたムーブメントになることを期待した。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)