拳四朗、4回TKO勝ちでV6「もっと強い相手とやりたい」 会場から「次は京口や~」の声も
ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチが、12日にエディオンアリーナ大阪で行われ、王者・拳四朗(BMB)が6度目の防衛に成功した。同級1位の指名挑戦者ジョナサン・タコニン(フィリピン)に4回1分0秒TKO勝ち。ライトフライ級の世界戦では、歴代単独3位のV6となった。
指名挑戦者タコニンを返り討ち、現役世界王者の最多防衛数も更新
ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチが、12日にエディオンアリーナ大阪で行われ、王者・拳四朗(BMB)が6度目の防衛に成功した。同級1位の指名挑戦者ジョナサン・タコニン(フィリピン)に4回1分0秒TKO勝ち。ライトフライ級の世界戦では、歴代単独3位のV6となった。
昨年末に5度目の防衛を成し遂げた27歳。6度の防衛を果たし、ライトフライ級では元WBA王者・渡嘉敷勝男を超え、日本歴代1位の13戦連続防衛記録を持つ元WBA王者・具志堅用高、7度の元WBA・IBF統一王者・田口良一に次ぐ歴代3位となった。
初回、拳四朗はサウスポー相手にジャブで先行。ガードの合間を縫う右アッパーを入れた。2回、一気に距離を詰めて拳を振り回してくる挑戦者。王者はすかさず左ボディーを叩き込んだ。巧みなバックステップで有効打を許さない得意の展開。3回は多彩な角度からジャブを当て、ひるんだ相手に連打をまとめた。しかし、互いの頭がぶつかったところでインターバルが取られた。
タコニンが偶然のバッティングで右目上をカット。WBC独自のルールにより負傷のない拳四朗が1点減点となった。だが、4回開始すぐだ。減点もお構いなしに右を叩き込んでダウンを奪った。挑戦者は立ち上がったが、試合続行は不可能。拳四朗がベルトを死守した。
「いや~、すごい大きな歓声でこの場にいるのがすごい気持ちいいです! ありがとうございます! でも、思ったよりパンチをもらっちゃって、強い選手で焦っちゃったけど、ラスト勝ててよかった。目標は具志堅さん。(防衛回数は)まだ半分くらい。これからももっと強くなりたい。これからは本当にもっと強い相手とやりたい。もっと勝って、みんなにかっこいいと言われたい」
リング上のインタビューではトレードマークの笑顔を炸裂させた拳四朗。会場からは「次は京口や~!」と統一戦を望む歓声が飛んだ。
現役世界王者の最多防衛数も伸ばした。同級では最強の呼び声が高く、長期政権を築き「統一戦を見据えている」と他団体王者とのビッグマッチを熱望。現在の同級には、WBAスーパー王者に京口紘人(ワタナベ)、WBA王者にカルロス・カニサレス(ベネズエラ)、WBO王者にエルウィン・ソト(メキシコ)、IBF王者にフェリックス・アルバラード(ニカラグア)が君臨している。
拳四朗は6月の京口の初防衛戦(幕張メッセ)を生観戦。この日の会場には、京口も視察に訪れていた。団体を超えた最強王者を決める戦いは近いかもしれない。
(THE ANSWER編集部)