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19年ぶり快挙まで「0.04」 思わず天仰ぎ「悔しい」 “二刀流”梶本一花が誓うリベンジ

競泳の日本選手権第2日が20日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子1500メートル自由形で梶本一花(22=枚方SS)が日本記録に0.04秒と迫る好タイムで優勝した。昨年の世界選手権オープンウオーター(OWS)で金メダルを獲得した梶本は、プールでも快泳。国際大会派遣標準記録を突破する15分58秒59で、柴田亜衣がもつ15分58秒55の日本記録に迫った。

女子1500メートル自由形で優勝した梶本一花【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
女子1500メートル自由形で優勝した梶本一花【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

日本選手権

 競泳の日本選手権第2日が20日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子1500メートル自由形で梶本一花(22=枚方SS)が日本記録に0.04秒と迫る好タイムで優勝した。昨年の世界選手権オープンウオーター(OWS)で金メダルを獲得した梶本は、プールでも快泳。国際大会派遣標準記録を突破する15分58秒59で、柴田亜衣がもつ15分58秒55の日本記録に迫った。

 最後の50メートル、スタンドが沸いた。1450メートル、最後の折り返しで日本記録から約1秒遅れた梶本がラストで一気にギアを上げた。力強いキックで加速し、2位以下をさらに遠く引き離した。ゴール板をたたくと、日本記録との差は0.04秒。距離にすればわずか6センチほど及ばず、思わず天を仰いだ。

 日本記録は狙っていた。昨年出した自己ベスト16分9秒65は11秒以上縮めたが「複雑な気持ち。16分を切れたことはよかったけれど、日本記録を考えると悔しい」と話した。04年アテネ五輪800メートル金メダルの柴田が記録をつくったのは07年。更新すれば実に19年ぶりの快挙だったが、それを逃した。

 昨年の世界選手権OWSの3キロノックアウトスプリント(非五輪種目)で日本選手としてOWS初の金メダルを獲得。同じく非五輪種目の5キロでも銅メダルを獲得した。五輪種目の10キロでも8位入賞を果たした。プールでの記録の伸びとともに、自然を相手に戦うOWSでも結果を出した。

 OWSの強豪選手の多くは、プールでも強い。OWSと自由形長距離の両種目で世界のメダルを獲得する選手も少なくない。OWSには選手同士の駆け引きなど泳ぎ以外の部分の必要になるが、泳力がなければ駆け引きもできない。「16分を切れたことは、OWSにもつながる」と両種目での高みを目指して話した。

 22日の800メートルでは「日本記録を目指したい。リベンジしたい」と梶本は言った。同種目の日本記録は、04年4月に山田沙知子が樹立した男女を通じて最古のもの。22年ぶりの日本記録更新で、この日の悔しさを晴らす。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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