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水泳ニッポン復活へ「リレーで勝ちたい」 18歳の日本王者・村佐達也が見据えるLA五輪

水泳ニッポン復活へ、村佐達也(18=イトマン東京)がリレーでメダル獲得を目指す。村佐は20日、東京アクアティクスセンターで行われた日本選手権男子200メートル自由形で優勝。元日本記録保持者の松元克央(29=ミツウロコ)に先着したレース後には「リレーでメダルを狙いたい」と話した。

日本選手権男子200メートル自由形で優勝した村佐達也【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
日本選手権男子200メートル自由形で優勝した村佐達也【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

日本選手権

 水泳ニッポン復活へ、村佐達也(18=イトマン東京)がリレーでメダル獲得を目指す。村佐は20日、東京アクアティクスセンターで行われた日本選手権男子200メートル自由形で優勝。元日本記録保持者の松元克央(29=ミツウロコ)に先着したレース後には「リレーでメダルを狙いたい」と話した。

 前日の400メートルに続く優勝で目標の自由形4冠獲得に一歩前進した村佐は、この日も強さをみせた。150メートルまでは自己の日本記録(1分44秒54)を上回るペース。「最後はきつかった」というラスト50メートルで失速し、タイムは1分45秒15だったが「はるかに遠い存在だったカツオさん(松元)と泳げたことが、うれしかった」と話した。

 19年の世界選手権200メートル銀メダルの松元は、村佐にとって大きな存在であり、目標だった。昨年の世界選手権で松元の持っていたこの種目の日本記録を破り、銅メダルを獲得。新しいエースとなったが、松元へのリスペクトは変わらない。「一緒に自由形を引っ張っていきたい」と「共闘」を口にした。

 松元とは「メダルを取りたいね」と話しているという。目指すのはパリ五輪で7位だった800メートルリレーでの五輪メダル。17歳で臨んだパリでは第1泳者を任されたが、今度はエースとして日本を表彰台に導くつもりだ。

 競泳のリレー種目では最も歴史が古く「国の競泳力を表す」と言われるのが800メートル。スプリントと持久力の両方が必要になる200メートルの強者を4人そろえることは、真の実力がなければ難しい。「800メートルリレーで勝てば、日本の強さが証明できる。強い日本を取り戻したい」と力を込めた。

 16年リオデジャネイロ五輪では、萩野公介、江原騎士、小堀勇氣、松田丈志で銅メダルを獲得した。1964年東京五輪の銅メダル以来52年ぶりに「国力」を示したが、それ以降は再び表彰台から遠ざかっている。「リレーに対する思いは、カツオさんも強いと思う」と村佐。28年ロス五輪では個人種目でもメダル獲得を目指すが「リレーで勝ちたい」と言い切った。

 松元は村佐の成長に「僕が泳げないタイムで泳ぐのだからリスペクトしかないし、頼もしい」と話した。長く自由形を引っ張ってきただけに「少し(肩の)荷がおりた」と本音を明かし「一緒に引っ張って、リレーでメダルを狙いたい」とロス五輪に向けて話した。

 この日、村佐、松元に次ぐ3位には札幌大谷高3年の黒田一瑳(コナミ新札幌)が入るなど決勝8人中4人が高校生。新旧のエースを軸に若手が台頭すれば、村佐が言う通りに水泳ニッポンの力を世界に証明することができる。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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