フェデラー、全英優勝で世界1位奪還への序章 ナダルとの「二強時代」再来の予感
男子テニスシングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は、ウィンブルドン決勝で同6位のマリン・チリッチ(クロアチア)に6-3、6-1、6-4でストレート勝ち。大会史上単独トップとなる8度目の優勝を果たした。ATPワールドツアー公式サイトは、「世界1位への返り咲きを一気に加速させることになる」と世界王者復活の可能性を報じている。
ウィンブルドン優勝で2000ポイント獲得、世界ランキングで3位浮上へ
男子テニスシングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は、ウィンブルドン決勝で同6位のマリン・チリッチ(クロアチア)に6-3、6-1、6-4でストレート勝ち。大会史上単独トップとなる8度目の優勝を果たした。ATPワールドツアー公式サイトは、「世界1位への返り咲きを一気に加速させることになる」と世界王者復活の可能性を報じている。
グランドスラム制覇により、フェデラーはATPランキングで2000ポイントを獲得。昨季ウィンブルドンの4強進出で手にした720ポイントが失効となるため、実質1280ポイントがウィンブルドン開幕時の5265ポイントに上積みされることになる。
世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)は、まさかの初戦敗退を喫して獲得ポイントはわずか10。同4位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も右肘痛の影響で準々決勝のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)戦を棄権しており、360ポイントしか手に入らない。決勝戦前に公開された記事では、「(ウィンブルドン優勝時には)フェデラーは11か月ぶりにATPランキングのトップ3を奪還することになる」と算出しており、17日に発表されるランキングでは、フェデラーが6545、ジョコビッチが6325、ワウリンカが6140と、フェデラーが2人を抜いて3位へ浮上することが決まっている。
さらに、記事では「(フェデラーは)感銘すべき復活のシーズンを過ごしている中、今年の終盤で世界1位への返り咲きを一気に加速させることになる」と分析。2012年11月にジョコビッチに明け渡した世界1位の座を視野に入れていると展望している。