渡邊雄太、大物新人へ“男気” 記念の背番号12譲り、モラントは「ワタナベに感謝」
米プロバスケットボール(NBA)のメンフィス・グリズリーズで昨季NBAデビューした渡邊雄太が、ルーキーへ度量の大きさ見せた。20日(日本時間21日)に行われたドラフト会議で、グリズリーズは1巡目の全体2位でマレー大のジャ・モラントを指名。昨季、同球団で日本人2人目のNBAプレーヤーとなった渡邊が、先輩の“男気”を見せている。メンフィスの地元紙「コマーシャル・アピール」が報じている。
渡邊が背番号12をドラフト1位ジャ・モラントへ、自身は「18」に
米プロバスケットボール(NBA)のメンフィス・グリズリーズで昨季NBAデビューした渡邊雄太が、ルーキーへ度量の大きさ見せた。20日(日本時間21日)に行われたドラフト会議で、グリズリーズは1巡目の全体2位でマレー大のジャ・モラントを指名。昨季、同球団で日本人2人目のNBAプレーヤーとなった渡邊が、先輩の“男気”を見せている。メンフィスの地元紙「コマーシャル・アピール」が報じている。
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同紙は、今回の出来事を「メンフィスでは背番号の劇的事件はなかったものの、ジャ・モラントはユウタ・ワタナベに無理を言った借りがある」の見出しで記事を掲載。モラントがこれまで12番のユニホームでプレーしてきたため、新チームでも同番号でプレーできるように渡邊にお願いしたという。渡邊はルーキーの願いを聞き入れ、同紙は「彼(モラント)はこの件についてユウタ・ワタナベに感謝している」と明かしている。
渡邊も自身のツイッターで「番号12→18へと変わります! 去年グリズリーズ行きが決まった時も最初は12ではない別の番号を希望してたんですが、その希望した番号は使えなかったため、大学でも着用してた12にしました! なので12という数字に特別こだわりがあるわけではないので、番号を譲る事にしました!」と報告した。
高い身体能力を生かした豪快なダンク、引き出し豊富なスコアリングが期待されるルーキーに番号を譲った経緯を説明。さらに、新たな番号を18にした理由に「6歳からバスケを始めて18年間かけてNBAへたどり着いた」「単身渡米したのが18歳の時」「大学卒業またNBA入りの年が2018年」と3つを挙げた。思い入れの深い番号のようで「新たな背番号でまた頑張ります!!」と意気込みを記している。
同紙は、昨季15試合に出場した渡邊のことを「日本で大人気の選手」と紹介。「リーグによると、2018-19シーズンの日本人のNBAリーグパスの登録者数が10%増加し、日本におけるグリズリーズのグッズ売り上げ高は、レイカーズとウォリアーズに次ぐ全体3位だった」と“渡邊効果”の大きさを伝えている。190センチとバスケ界では小柄なPGのモラントの新加入で、チームとしても躍進を狙う。
ドラフトでは、八村塁(ゴンザガ大)が日本人初となる1巡目の全体9位でウィザーズから指名を受けたばかり。日本のバスケファンにとってはNBAの大舞台で史上初の日本人初対決が期待される。背番号は譲ったが、八村より一足早く最高峰のコートに立った渡邊が、さらなる活躍を目指す。
(THE ANSWER編集部)