「涙のち歓喜」のムグルサ、ウィンブルドン初優勝で成し遂げた「2つの偉業」
女子テニスのウィンブルドンは15日、決勝で世界ランキング15位のガルビネ・ムグルサ(スペイン)が同11位のビーナス・ウィリアムズ(米国)に7-5、6-0のストレート勝ちで初優勝。大会公式ツイッターによると、自身2個目となるグランドスラムのタイトルを手にするとともに、2つの偉業を達成したという。
史上初めて四大大会の決勝でウィリアムズ姉妹撃破&23年ぶりのスペイン出身優勝者
女子テニスのウィンブルドンは15日、決勝で世界ランキング15位のガルビネ・ムグルサ(スペイン)が同11位のビーナス・ウィリアムズ(米国)に7-5、6-0のストレート勝ちで初優勝。大会公式ツイッターによると、自身2個目となるグランドスラムのタイトルを手にするとともに、2つの偉業を達成したという。
元世界女王のビーナスをセンターコートで迎えたムグルサは、わずか1時間17分で試合を決めた。ファーストサービスの成功率は71%という高さを示し、第1セットの第10ゲームから怒涛の9ゲーム連取。通算対戦成績で1勝3敗と負け越していた難敵に付け入る隙を与えなかった。
この優勝により、23歳の新女王は、ある“2つの偉業”を達成した。
ムグルサは2016年の全仏オープン決勝でセリーナ・ウィリアムズ(米国)を破って大会を制覇しているが、大会公式ツイッターによると、四大大会の決勝でウィリアムズ姉妹に勝った初めての選手として女子テニス界の歴史にその名を刻んだという。別の投稿では、2015年大会の決勝でセリーナに敗れて悔し涙を流した際に「いつかあなたが優勝を勝ち獲る日が来るわ」と声をかけられていたことも紹介しており、ムグルサにとっては感慨深い勲章となった。
もう一つは、スペイン出身選手の優勝は史上2人目。1994年大会を制したコンチタ・マルティネス以来、実に23年ぶりの快挙だ。これには、スペイン出身の男子選手ラファエル・ナダルも公式ツイッターに「ウィンブルドンのチャンピオンおめでとう。スペインのテニスにとって素晴らしい成功だ」と同胞を称えるメッセージを綴っている。