問われるVARの在り方 仏がPK蹴り直しで決勝点も…海外物議「議論の余地がある」
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)フランス大会は18日、1次リーグA組でフランスはナイジェリアに1-0で勝利。3連勝で首位通過を決めたが、物議をかもしているのは後半34分の決勝点のシーンだ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でPKとなり、1度はPKを失敗したが、再びVARによって蹴り直しとなり得点が認められることに。だが、今度はフランスの選手が蹴り直しの前に動き出しているいう指摘がネット上で起こり、論争に。女子W杯では初めての導入となったが、VARの在り方が問われている。
VARで得たPKを一度は失敗も、VARで蹴り直し決勝点に…しかしここにも問題点が
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)フランス大会は18日、1次リーグA組でフランスはナイジェリアに1-0で勝利。3連勝で首位通過を決めたが、物議をかもしているのは後半34分の決勝点のシーンだ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でPKとなり、1度はPKを失敗したが、再びVARによって蹴り直しとなり得点が認められることに。だが、今度はフランスの選手が蹴り直しの前に動き出しているいう指摘がネット上で起こり、論争に。女子W杯では初めての導入となったが、VARの在り方が問われている。
0-0の後半34分。VARによってPKをゲットしたフランス代表。この絶好のチャンスにフランスのキッカーDFワンディ・ルナールはシュートを左のポストに当ててしまった。
しかしここで再びVARの出番が……。ナイジェリアのGKトチュクウ・オルエイが蹴る前に前に出たとして、蹴り直しとなったのだ。納得のいかないオルエイだが、判定は覆らない。そして蹴り直しをルナールが右隅へきっちりと叩き込み、これが決勝点となった。
フランスが1-0で勝利を収め3連勝で首位通過を果たしたが、これで終わりではない。その後、この蹴り直しのシーンを見直すと、フランスの選手が蹴る前に動いていたことのではないかという疑惑が浮上してきたのだ。
元米国のサッカー選手で現在は解説なども務めるハーキュリーズ・ゴメス氏がツイッターで蹴り直しのシーンの画像を公開。これを見ると、確かにフランスの選手は蹴る前に動き出しているように見える。
米放送局「NBCスポーツ」でもこのシーンについて特集。「フランス対ナイジェリア戦のVARが介入した判定に、ツイッターはどう反応した?」と題して記事を展開している。
「トップレベルのサッカーへのビデオ・アシスタント・レフェリーの導入は、時に批判されることがあるが、大体の場合有利な解釈がされるものだ。しかしその意見も、月曜日に行われたフランス対ナイジェリアの試合で、フランスがナイジェリアを1-0で退ける助けとなった、議論の余地のあるVARが介入した2つの判定により、変わったように思える」
こう伝え、ツイッター上の様々な声を紹介している。