ボルダリングコンペで競技&レッスン満喫 男子は藤井快、女子は15歳・森秋彩が優勝
アディダスジャパンは16日、都内のB-PUMP荻窪でボルダリングコンペティション「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」を開催した。世界各国から強豪選手が集うスポーツクライミングの祭典「adidas ROCKSTARS」が、9月にドイツで行われる。今回の東京大会は、ドイツ行きの切符と賞金総額200万円(優勝100万円)を懸けて国内のトップクライマーたちが競い合った。決勝は上位2人が同じ課題を登り、スピードを競う特殊な形式で行われた。
アディダスイベントでトップ選手が火花、一般クライマーに直接指導も
アディダスジャパンは16日、都内のB-PUMP荻窪でボルダリングコンペティション「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」を開催した。世界各国から強豪選手が集うスポーツクライミングの祭典「adidas ROCKSTARS」が、9月にドイツで行われる。今回の東京大会は、ドイツ行きの切符と賞金総額200万円(優勝100万円)を懸けて国内のトップクライマーたちが競い合った。決勝は上位2人が同じ課題を登り、スピードを競う特殊な形式で行われた。
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女子では、スポーツクライミング(スピード、リード、ボルダリング)で東京五輪を目指す野中生萌(みほう・XFLAG)が参戦した。しかし、決勝には進めず3位に終わり、15歳の森秋彩(あい・つくば開成高)が2度目の優勝。父の日にドイツでの本戦出場権と100万円を獲得した新星は「普段行けないお店に連れていきたい」と親孝行を宣言。「目標は野中選手。野中選手みたいに全ての種目で勝てるようになりたい」と誓った。8月に世界選手権を控える野中は「ユースの子たちも本当に強い。見ていてモチベーションをもらっている。今後が楽しみ」と刺激を受けていた。
男子では、ボルダリング・ジャパンカップで2016年から3連覇した藤井快(こころ・TEAM au)が初優勝。17年3位、18年2位から階段のように上り「綺麗に3、2、1と来た。ナーバスになっていたけど、カウントダウンできてよかった」と笑顔。「今月からリードのW杯にも出発する。リードもできないと、五輪にも行けない。全ての種目で最高のパフォーマンスを発揮したい。ここから本当の戦いが始まる」と世界選手権での東京五輪出場権獲得を見据えた。
さらに、アディダス契約アスリートが直接クライミングのレッスンを行う「adidas ROCKSTARS CLIMBING SESSION」も開催。中級者約20人が参加し、藤井、野中、楢崎明智(TEAM au)、緒方良行(神奈川大)が直接指導。身長186センチで長いリーチが武器の楢崎は、クライミングに適した専門的なストレッチを教えた。以前は準備運動に2時間かけていたと話すと、参加者はビックリ。「省エネクライミングで」と必要以上に力を使わずに済む登り方を伝えた。
参加者は、5月に販売開始された「adidas | Five Ten」のクライミングシューズ「ALEON」を実際に着用。野中は「クライミングでシューズって唯一の道具。クライミングのパフォーマンスを100%発揮してくれるもの。かなり頼りにしているし、これで滑る足が滑らなくなった。これはすごい」と絶賛し、魅力を語っていた。世界最高峰の選手たちの技を間近で観戦でき、指導も受けられる貴重な機会。2日間にわたって開催されたイベントは、大盛況で幕を閉じた。
(THE ANSWER編集部)