まさかの決勝リレー転倒、擦り傷&絆創膏だらけに…「言い訳にできない」強い覚悟と意地を持つスプリンター、新天地へ
陸上のスズキは13日、来年度の新加入選手2人を発表した。そのうちの一人、女子短距離の奥野由萌(甲南大)は高校、大学で全国決勝常連で、「ワールドユニバーシティゲームズ」女子100メートル日本代表としてセミファイナルに進出した。実力もさることながら、競技への強い「覚悟と意地」を持ち合わせるスプリンターである。その象徴が、昨年の日本インカレだった。

甲南大・奥野由萌のスズキ加入が発表
陸上のスズキは13日、来年度の新加入選手2人を発表した。そのうちの一人、女子短距離の奥野由萌(甲南大)は高校、大学で全国決勝常連で、「ワールドユニバーシティゲームズ」女子100メートル日本代表としてセミファイナルに進出した。実力もさることながら、競技への強い「覚悟と意地」を持ち合わせるスプリンターである。その象徴が、昨年の日本インカレだった。
6月5日から4日間、岡山のJFE晴れの国スタジアムで行われた第94回日本インカレ。大会2日目の4×100メートルリレー決勝、3連覇を狙った甲南大の3走・奥野はバトンを受け取る際に転倒し、4走に繋がらず棄権となった。失意に暮れた悲劇から20時間後。大会3日目200メートル予選に、奥野の姿があった。「出るか迷ったんですけど、最後の日本インカレだし、チャンスがあるので最後は走りたいと思って」。肩は摩擦で擦り剥けて、肘や膝も負傷。それでもスタート地点に立ち、着順で突破した。
迎えた最終日の準決勝。わずかに競り負け24秒49(向かい風0.5メートル)の組4着でゴールした。決勝進出に0秒22届かず敗退。「この怪我を言い訳にできない。自分の実力がまだまだ足りていないと思う」。走り終えると、涙が頬を伝った。「昨日よりも肩に痛みが出て……。足やお尻、ハム(ハムストリングス)も今日は上手く使えなくて……」。いつも通りの走りが難しいことは分かっていても、目の前のチャンスを自ら手放すことはしなかった。4年間を捧げた大学陸上への強い思いの証しだ。
当時は「陸上は続けたいんですけど、まだ企業が全然決まっていなくて。それ次第」と所属先を探していることを明かしていたが、スズキと縁に結ばれた。加入が発表された公式サイトでも「大学4年時にはリレーでのアクシデントに見舞われながらも、翌日の200mに出場し準決勝まで走り切るという“覚悟と意地” を見せ、多くの関係者を感動させました」と紹介されている。
滋賀の彦根翔西館高3年時には100メートルでインターハイ6位。大学でも全国決勝常連となり、日本選手権ファイナリストになった経験を持つ。公式サイトでは「スズキアスリートクラブのユニフォームをまとった彼女が、どんな未来を描くのか、、、 ぜひご期待ください」と記されている。新たなステージに飛び立つスプリンター。社会人でも「覚悟と意地」で突き進んでいく。
(THE ANSWER編集部)
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