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喜べぬ世界切符…ハンド男子、アジアで課題痛感 9月名古屋での大舞台へ「確実に決めないと」

ハンドボール男子日本代表が1月31日、4位に終わったアジア選手権(クウェート)から帰国した。最低限の目標だった27年世界選手権(ドイツ)の出場権(4位以内)は獲得したものの、メダル獲得はかなわず。初優勝を目指す9月の愛知・名古屋アジア大会に向けて、課題が残った。

アジア選手権4位で帰国したハンドボール男子日本代表チーム【写真:編集部】
アジア選手権4位で帰国したハンドボール男子日本代表チーム【写真:編集部】

クウェートでのアジア選手権4位でメダル届かず

 ハンドボール男子日本代表が1月31日、4位に終わったアジア選手権(クウェート)から帰国した。最低限の目標だった27年世界選手権(ドイツ)の出場権(4位以内)は獲得したものの、メダル獲得はかなわず。初優勝を目指す9月の愛知・名古屋アジア大会に向けて、課題が残った。

 成田空港に降り立った選手たちの足取りは、決して軽くはなかった。2大会連続の世界選手権出場権こそ獲得したが、準決勝でバーレーンに敗れ、3位決定戦では2次リーグで勝っていた地元クウェートに1点差負け。トニー・ジローナ監督も「世界選手権出場は決めた」と成果を口にしながら「もう1つの目標だったメダルには届かなかった」と悔しそうに話した。

 フィジカルの差は大きかった。1次リーグを2勝1敗で勝ち上がり、2次リーグはライバル韓国と引き分け、クウェート、イラクに1点差で競り勝った。大型化する西アジアとの試合で体力を削られたことが、準決勝以降に響いた。

 大会のベストセブンに選ばれた最年長36歳の渡部仁(ブレイヴキングズ刈谷)は「良い試合もあったけれど、それが続かなかった。大会を通してパフォーマンスを維持することが必要」と振り返った。ハードワークは日本の武器だが、消耗も大きい。相手の当たりに負けない体作りも急務だ。

 ジローナ監督が徹底してきたチーム戦術は、ある程度は機能していた。攻撃でもチャンスの回数は増えた。それでも、思うように得点は伸びなかった。「ノーマークになれても、シュートが決めきれない。(GKとの)1対1を確実に決めないと」と、同監督はシュート技術の向上を課題にあげた。

 次の目標は9月のアジア大会。女子は前回23年大会で初優勝を果たしたが、男子は3回の準優勝が最高。過去2大会は4位に終わっている。ジローナ監督は「もちろんメダル」と目標を掲げたが、地元愛知でプレーする渡部は「金メダル」と初の頂点を口にした。

 愛知はリーグH男子の強豪が集結するなどハンドボールが盛んな地域。パリ五輪で活躍し、大同フェニックス東海でプレーする若きエース藤坂尚樹(23)も「地元で注目もされると思うので、絶対に勝ちたい。ハンドボールがメジャーになるきっかけにしたい」と言い切った。

「今回の課題を克服して、アジア大会に臨む。まず、自分自身もそのメンバーに入るために頑張ります。まだ、半年以上あるので」と渡部。今大会の悔しさを乗り越えて、地元でアジアの頂点を目指す。(荻島 弘一)

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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