「グランドスラム常勝」のフェデラー、8強進出で打ち立てた「2つの金字塔」
準々決勝のラオニッチ戦に警戒「またしても最高の選手がドローに残った」
「準々決勝を完全にリラックスして臨むことができる。フィジカル的には去年の膝のような苦しみもない。必要なら午後も試合できる。それでも最高だけど、私にはその必要はない。それは最高のボーナスだよ」
昨年は準決勝ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)戦で転倒し、手術を受けていた左膝を負傷。この古傷再発が理由で、後半戦のツアー回避を発表したが、リハビリと治療に専念したことで、今季の全豪オープン優勝などの完全復活につながった。
今季も膝の負担を軽減するため、全仏オープンを含むクレーコートシーズンを約2か月全休。膝の状態に不安はない様子だ。
「またしても最高の選手がドローに残った。タフな試合になるだろう。それはわかっている。だからこそ、あまり先のことは考えない。このトーナメントは最後まで困難なものになるだろう」
まだ1セットも落としていない芝の王者は準々決勝でミロス・ラオニッチ(カナダ)と再戦する。全盛期の強さを取り戻したフェデラーは強敵のビッグサーバーを倒し、再び栄冠を掴むことができるか。頂点まで、あと3勝だ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer