錦織、試合後に明かした“4時間26分の死闘”に勝てた要因「ファイナルになると…」
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は31日、男子シングルス3回戦で第7シードの錦織圭(日清食品)が第31シードのラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦。6-4、6-7(6-8)、6-3、4-6、8-6とフルセットの末に破り、5年連続で4回戦進出を決めた。4時間26分の死闘を制した錦織は、4回戦でブノワ・ペール(フランス)と対戦する。
絶体絶命の状況からひっくり返した集中力と諦めない気持ち
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は31日、男子シングルス3回戦で第7シードの錦織圭(日清食品)が第31シードのラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦。6-4、6-7(6-8)、6-3、4-6、8-6とフルセットの末に破り、5年連続で4回戦進出を決めた。4時間26分の死闘を制した錦織は、4回戦でブノワ・ペール(フランス)と対戦する。
絶体絶命のピンチから大逆転劇を演じた。戦前「しぶとい選手」と印象を語っていたジェレを相手に、フルセットまでもつれる大接戦。さらに、第5セットも第1ゲームと第3ゲームをブレークされ、0-3と追い込まれた。負けが頭を「一瞬よぎりました」。まさに、徳俵に足を掛けた状態。「相手がすごい良かったので、このままのプレーをされたら(負けても)しょうがないなと思いながらやっていた」というまで追い込まれた。
この状況をひっくり返したのは、集中力と諦めない気持ちだ。これまでも5セットマッチでは通算21勝6敗と圧倒的な強さを見せている。「ご自身が考える要因は?」と問われると「う〜ん、あんまりご自身でも分かってないですね(笑)」とおどけてみせたが、「集中力があまり落ちていないような、ファイナルになると上がってくる気がする」と分析。「今日みたいな試合は、特に諦めないことが本当に一番大きな力になったのかなと思います」と続けた。
諦めずに「自分のプレーを続けていればチャンスがくる」と臨んだ第4ゲームでブレークバックに成功すると、「さらに気持ちが入った」。疲労を隠せないジェレに畳みかけ、第9ゲームでは5-4とついにリードを奪った。7-6で迎えた第14ゲーム。ジェレのサービスを錦織がバックハンドでリターン。ジェレが何とかラケットに当てたボールがアウトになると、立ち見客もいた第1コートの空気が大歓声で揺れた。