イチロー、消えない「15秒の衝撃」 球宴史上唯一のランニング弾に再び注目
米大リーグのオールスター戦が11日(日本時間12日)に行われる。一流選手がズラリと揃う夢の祭典では、数々の名シーンが生まれてきたが、07年にイチローが果たした球宴史上唯一の偉業「ランニング本塁打」をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が特集。10年を経てもあせないレジェンドの「15秒の衝撃」が脚光を浴びている。
07年の球宴ランニング弾を米メディアが特集「とにかく速すぎたんだ」
米大リーグのオールスター戦が11日(日本時間12日)に行われる。一流選手がズラリと揃う夢の祭典では、数々の名シーンが生まれてきたが、07年にイチローが果たした球宴史上唯一の偉業「ランニング本塁打」をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が特集。10年を経てもあせないレジェンドの「15秒の衝撃」が脚光を浴びている。
今もスタジアムの興奮が甦ってくるようだ。
マリナーズに在籍していた07年、入団以来7年連続で球宴に選出されたイチローは「1番・中堅」で先発。そして、1点を追う5回に歴史的瞬間が訪れる。
無死一塁の場面で内角の速球を振り抜くと、高々と舞い上がった打球は右翼フェンスを直撃。しかし、AT&Tパーク特有のレンガになっている壁に当たり、右翼手の読みとは反対に右翼線方向に大きく跳ねた。ボールは右翼フェアゾーンを転々する間にイチローは驚異の俊足で加速。右翼手が懸命に捕球に向かうが、内野に返球を試みた時にはすでに三塁を蹴っていた。
そして、捕手にボールは返ってくることなく、悠々とスタンディングでホームイン。最後は流しながらスイングから擁した時間は15秒。こうして球宴史上唯一のランニング本塁打が生まれた。