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井上尚弥の“特殊能力”を元世界王者が絶賛「信じられない」 示した支配力「必要なものは…」

ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日、サウジアラビアの首都リヤドのモハメド・アブドゥ・アリーナでWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。元世界王者も「イノウエはボクサーとして必要なものは全て兼ね備えている」と称賛を惜しまない戦いぶりだった。

12回判定勝ちを収めた井上尚弥(左)【写真:荒川祐史】
12回判定勝ちを収めた井上尚弥(左)【写真:荒川祐史】

サウジアラビアで井上尚弥VSアラン・ピカソ

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日、サウジアラビアの首都リヤドのモハメド・アブドゥ・アリーナでWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。元世界王者も「イノウエはボクサーとして必要なものは全て兼ね備えている」と称賛を惜しまない戦いぶりだった。

 元WBO世界クルーザー級王者のボクサー、エンゾ・マカリネリ氏(英国)は井上の戦いぶりについて、自身のXに「イノウエはボクサーとして必要なものは全て兼ね備えている」とつづった。

 さらに「守備への意識が高く、優れたフットワークと素早いハンド、流れるようなショット、驚異的なパワー、そしてどんなパンチでも打てる。加えて、彼の距離感の把握能力は信じられないほどだ」と、相手との距離を自在にコントロールしながらの戦いを称賛した。

 井上は初回、ガードを固めたピカソに対しキレのあるジャブを放っていった。そして2回は、様子をうかがった印象のあった立ち上がりとは一変し猛烈な連打。左ボディー、右フックと多才な攻撃でダメージを与え、観客を沸かせた。6回にはピカソにロープを背負わせて連打を仕掛けたり、ボディーで効かせたりと優位に進めた。

 9回にも強烈なボディーを打ち込んだ。12ラウンドでは決着がつかず、井上にとっては2試合連続の判定となったものの勝利した。元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜き、歴代史上最多の世界戦27連勝を達成した。

(THE ANSWER編集部)



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