井上尚弥VSピカソは「厳しい戦いになるかも」 タイソン育てた男が危惧する「もしも」の展開
ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(米国)らを指導したテディ・アトラス氏は井上の強さを認めたうえで「厳しい戦いになるかも」と予想している。なぜか。

井上尚弥VSアラン・ピカソの展開を予想
ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(米国)らを指導したテディ・アトラス氏は井上の強さを認めたうえで「厳しい戦いになるかも」と予想している。なぜか。
米ボクシングポッドキャスト番組「ザ・ファイト・ウィズ・テディ・アトラス」の公式YouTubeでアトラス氏はまず「イノウエはイノウエだ。2度ダウンを奪われたが、すぐに立ち上がった。パンチがあり、技術も高く、絶対的な自信を持っている。アウトボクシングもインファイトもできる。彼はモンスター。なんてニックネームだ。そしてそのニックネームにふさわしい男。誇り高く、国の期待を背負っている。誇りを持って戦っている。彼は特別だよ」と井上の強さを称えた。
現在世界のボクシング界を見たときに「トップ中のトップと言えるのは3~5人ぐらい。ウシク、クロフォード、イノウエ、バム。イノウエはトップ3に入る」とまで言う。
ただ、今回対戦するピカソは決して楽な相手ではない。「ピカソはタフな若者だ。知名度はないが、相当タフな男だ」と見ている。さらに「これは大胆な発言だが、もしイノウエが効かせられなければ、厳しい戦いになるかもしれない。それぐらいタフな奴だ。まあこれは大きな『もしも』だがね」と続けた。
ピカソ側から見た戦い方を「楽な戦いにはさせないだろう。カバーアップのガードが固く、いい技術を持っている。ただ唯一の問題は、そのせいで負ける可能性があるということだ。『テディ、矛盾しているぞ』と言われそうだが、カバーアップをすると、イノウエはその崩し方を知っている」と予測する。
「ボディを打ち、アッパーを食らわせる。目の前にターゲットを与えてしまうことになる。ターゲットを前にした時に、イノウエはどうすればいいかを熟知している。ピカソは背が高く、真っ向勝負を挑むことが多い。しかし、イノウエと真っ向から戦うと、イノウエにイノウエらしい戦いをさせてしまうことになる」
アトラス氏は「ラウンドは長引くかもしれない。(ピカソが)タフで堅実だからね」と言う一方で、最終的には「イノウエが彼を捉えるだろう」とも。果たしてどのような結果になるか。ここまでの戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、25歳のピカソが32勝(17KO)1分。NTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信される。
(THE ANSWER編集部)
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