井上尚弥、来年5月にフェザー級転向の可能性も…東京Dで中谷潤人戦の計画も「どっちに転ぶかは分かりません」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。26日は同地で前日計量が行われ、井上が55.11キロ、ピカソが54.93キロでクリア。報道陣の取材に対し、来年5月に計画されている前WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)との試合の他に、フェザー級転向の可能性も明かした。

27日に井上尚弥VSアラン・ピカソ
ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。26日は同地で前日計量が行われ、井上が55.11キロ、ピカソが54.93キロでクリア。報道陣の取材に対し、来年5月に計画されている前WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)との試合の他に、フェザー級転向の可能性も明かした。
セレモニー計量が行われる前に報道陣の取材に応じた井上。「いつも通りですね。時差ボケはなかったので、そこは日本でやる時と変わらず、いつも通り過ごしています」と順調さをアピールした。
2023年7月にスーパーバンタム級に転向してから8戦目。この階級での「最終形態」との質問には、「今の減量からすると、まだいけるかな、もうちょい(体を)作れるかなという感覚はある」としつつ、食事面など気を付けた結果、「体がデカくなっているなと感じています。もう少しまだデカくできるかな、スピードを落とさずに、というのはあります。そこがしっくり来てから次の階級へ、というのもあります」と明かした。
来年5月には、中谷と東京ドームで対戦する計画が組まれている。大橋秀行会長からは「来年の5月、フェザーもあり得るかもよ」「準備しておけよ」と伝えられているのだと明かした井上。「中谷戦か、フェザーで5階級制覇か」複数の選択肢を大橋会長は考えているようだとした。来年9月にフェザー級転向との見方もあったが、「この試合が終わって会長が最終的に交渉に入ると思うので、どっちに転ぶかは分かりません。ただ『5月もあり得るから準備しておけ』と(大橋会長に)言われています」とした。
これを受け、報道陣の取材に応じた大橋会長は、「もちろん(中谷戦も)魅力は感じているんだけど、挑戦を受けるのではなく、フェザー級5階級制覇へ挑戦したいという気持ちがあるのも事実です。中谷選手ももちろん魅力あるし、その両方が事実ですね」と明かした。優先順位について聞かれると、「みんなで話し合いだと思います」と説明していた。
試合は大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」のメインイベントで行われる。井上はピカソに勝利すれば元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜き、歴代単独トップの世界戦27連勝となる。
2025年は1月にキム・イェジュン(4回KO勝ち)、5月にラモン・カルデナス(8回TKO勝ち)、9月にムロジョン・アフマダリエフ(3-0判定勝ち)と既に3試合をこなしており、井上にとっては2013年以来、12年ぶりとなる年間4試合目。前戦のアフマダリエフ戦はKO勝ちにこだわらず、距離を取りながら、最終12回まで全く隙を見せずに圧倒した。
ピカソとの試合は当初、今年5月に米ラスベガスで開催されることが有力視されていた。しかし、ピカソ陣営が対戦を辞退。カルデナスとの防衛戦に変更となった経緯がある。一部では「ピカソが逃げた」との声もあったが井上は「ファイトマネーの問題」と説明し、ピカソの“逃亡疑惑”を晴らした。ピカソはWBCの指名挑戦者の権利を持って、33戦無敗のまま井上と激突する。
同興行には、前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)も登場。IBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦し、世界3階級制覇を目指す。また、今永虎雅(たいが、大橋)、堤麗斗(志成)が出場。日本人選手5人が参戦する。
興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信。
(THE ANSWER編集部)
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