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井上尚弥を挑発→直後に返り討ち 涙の完敗…韓国ボクサーが吐露「試合受けたこと後悔してる」

ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。2013年以来、12年ぶりとなる年間4試合目。試合を盛り上げるべく、今年の試合を振り返る。1試合目は1月のキム・イェジュン戦。4回KO勝ちした一戦では、相手の挑発が話題を集めた。

キム・イェジュン(右)に4回KO勝利した井上尚弥(左)【写真:中戸川知世】
キム・イェジュン(右)に4回KO勝利した井上尚弥(左)【写真:中戸川知世】

27日にピカソと対戦

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。2013年以来、12年ぶりとなる年間4試合目。試合を盛り上げるべく、今年の試合を振り返る。1試合目は1月のキム・イェジュン戦。4回KO勝ちした一戦では、相手の挑発が話題を集めた。

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 1月24日、東京・有明アリーナで行われた一戦。当初対戦予定だったWBO&IBF世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、1月11日の再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座に準備していたキムが代役を務めた。

 井上は初回、サウスポーの相手に慎重な立ち上がりだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。白いグラブが返り血に染まる。決着は4回、左フックを効かせてから滅多打ち。最後はワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。

 敗れたキムは涙。試合を受けたことを後悔しているかと問われると「はい、負けたので後悔しています。半分冗談、半分本音です」と少し笑って吐露していた。KO負けの直前には「来い!」とジェスチャー。勇猛果敢な挑発ポーズだったが、容赦なく倒された。試合後、「僕の戦略ではイノウエが近づいてきた後にパンチを打ちたかった」とカウンターを狙っていたと明かしていた。

 このシーンについて井上は、試合後の会見で「ちょっとムッとはしましたけど、はい(笑)。そのくらいですかね。絶対に倒してやろうと思いましたね。そんなことしなきゃいいのにと(笑)」と余裕のコメントをしていた。

 一夜明け、神奈川・横浜市内の大橋ジムで行われた井上の会見に、キムが「挨拶したいから来た」と現れた。試合が終わればノーサイドで健闘を称え合った2人。キムは「目が痛いです。強いですよ」と苦笑い。満面の笑みでハグを交わしていた。

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 井上は12月27日に前日計量に臨み、55.11キロでクリア。ピカソも54.93キロでパスした。井上はピカソに勝利すれば元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜き、歴代単独トップの世界戦27連勝となる。戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、25歳のピカソが32勝(17KO)1分。興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信される。

(THE ANSWER編集部)



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