井上尚弥、サウジで報道陣を釘付け 世界から70社90人集結、短時間でも軽快シャドーで魅了
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、サウジアラビアの首都リヤドで公開練習を行った。27日にWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。試合は大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」のメインイベントとして行われる。

サウジアラビアで公開練習、27日ピカソ戦
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、サウジアラビアの首都リヤドで公開練習を行った。27日にWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。試合は大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」のメインイベントとして行われる。
興行に出場する各選手が特設のリングに登場。井上は大トリで、拍手を浴びてリングインした。軽快なステップ、鋭いシャドーを披露。日本、海外から70社以上、約90人の報道陣が現地入り。ミット打ちは行わず、公開は他の選手同様に短時間だったが、それでも最後は撮影カメラにサービスするなど、報道陣を釘付けにした。
井上はピカソに勝利すれば元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜き、歴代単独トップの世界戦27連勝となる。
2025年は1月にキム・イェジュン(4回KO勝ち)、5月にラモン・カルデナス(8回TKO勝ち)、9月にムロジョン・アフマダリエフ(3-0判定勝ち)と既に3試合をこなしており、井上にとっては2013年以来、12年ぶりとなる年間4試合目。前戦のアフマダリエフ戦はKO勝ちにこだわらず、距離を取りながら、最終12回まで全く隙を見せずに圧倒した。ピカソ戦は「KO決着したい」と宣言している。
ピカソとの試合は当初、今年5月に米ラスベガスで開催されることが有力視されていた。しかし、ピカソ陣営が対戦を辞退。カルデナスとの防衛戦に変更となった経緯がある。一部では「ピカソが逃げた」との声もあったが井上は「ファイトマネーの問題」と説明し、ピカソの“逃亡疑惑”を晴らした。ピカソはWBCの指名挑戦者の権利を持って、33戦無敗のまま井上と激突する。
興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信。戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、25歳のピカソが32勝(17KO)1分。
同興行には、井上と来春対戦が計画されている前WBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(M.T)も登場する。また、前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)がIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦。世界3階級制覇を目指す。加えて今永虎雅(たいが、大橋)、堤麗斗(志成)が出場。日本人選手5人が参戦する。堤の兄・駿斗(志成)も出場予定だったが、練習中に右眼を負傷。眼窩底骨折と診断され欠場することになった。
(THE ANSWER編集部)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








