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全日本フィギュア演技後「耐えきれない」「涙腺が決壊」 リンク脇で感動の光景、本人「見せたかったなぁ~…」

フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日が20日、東京・代々木第一体育館で行われた。男子フリーでは友野一希(第一住建グループ)が141.74点、合計229.74点で6位。初の五輪代表は絶望的な状況となった。それでも最後まで演じ切り、フィニッシュ後に喝采を浴びた。その後の光景に、ファンも涙を誘われていた。

全日本選手権に出場した友野一希【写真:中戸川知世】
全日本選手権に出場した友野一希【写真:中戸川知世】

全日本選手権・男子フリー

 フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日が20日、東京・代々木第一体育館で行われた。男子フリーでは友野一希(第一住建グループ)が141.74点、合計229.74点で6位。初の五輪代表は絶望的な状況となった。それでも最後まで演じ切り、フィニッシュ後に喝采を浴びた。その後の光景に、ファンも涙を誘われていた。

 赤い無数の「TOMONO」タオルが会場に掲げられる中、友野が勝負のフリーに挑んだ。冒頭の4回転トーループで転倒するなど、納得いく演技とはいかず。それでも表情を崩さず最後まで全力で演じ切り、温かい拍手が注がれた。笑顔を見せていたが、平池大人コーチが待つリンクサイドへ向かうと、こみ上げるものが抑えきれず。一瞬で涙となり、抱擁を交わした。

 演技前は「信じて、できるよ」とひたすら励ましてくれた。幼い頃から指導してもらっている恩師。友野は「笑顔で終わりたかったんですけど(堪えきれず)ダメでしたね」とこのシーンを振り返った。

 X上でも大きな反響に。「こんなに泣いた全日本はない」「平池先生とハグした瞬間涙腺が決壊した」「私の涙腺もだめでした」「涙で上手く文字が打てない」「私も耐えきれなかった」「両手広げて迎える平池先生の大きな大きな愛に大号泣」などともらい泣きするファンが続出した。

 五輪代表発表は21日だが、絶望的な状況。友野は「先生に、見せたかったなぁ~って思うんですけど……今は『ごめんなさい』の気持ち。ただ多分、先生も僕もですけど『しょうがないよ』というか。本当に隙のない練習をやりきれたので、その時間が一番価値のあるものだったなと思います」と振り返った。

 競技者としての今後について問われると「まだ分からない、でも自分はやりたい」とコメント。「スケーターとしての自分の道は終わらないですし、友野一希っていうスケーターを今後もっともっと磨いていきたい」と話した。観客の大歓声には「今までで一番。最高でした。本当に最高でした」と感謝した。

(THE ANSWER編集部)

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